幼稚園教諭のお仕事一日体験(福島県・高校生)

特に女子生徒には人気の高い「幼稚園教諭」の仕事。今年度も安積幼稚園のご協力を得て、「一日幼稚園教諭体験」を行いました。生徒は実際に朝のお迎えからお帰りの送り出しまで一日、子どもたちと接し、ただ子どもがすきと言うだけではなく、「体力が必要な仕事」と感じたり、「お話を聞けない子どもや叩いたりする子どもにきちんと注意をする」ことの大切さに気付いたりすることが出来たようです。この体験を機に、さらに保育士や幼稚園教諭になりたいという意思を固めた生徒もおり、貴重な体験となりました。

 

2015/2/27

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計画・進捗

毎年、郡山キャンパスでは校舎のすぐそばにある安積幼稚園の皆様にご協力をいただき、職場観察&体験をさせていただいております。参加した生徒たちが実際に幼稚園で一日「先生」として過ごすことで、実際の仕事の内容に触れるとともに子どもたちからパワーをもらったり、先生方の仕事ぶりに感銘を受けたり、とても良い刺激を受けています。今年度も生徒からの要望もあり、また体験の受け入れをお願いできないか依頼したところ、快くOKをいただき、実施の運びとなりました。

事前打合せ・事前学習

安積幼稚園の先生と日程に関する調整を電話でさせていただきました。また、実施1週間前に注意事項などの確認で、直接幼稚園に出向き、安積幼稚園の沿革や、子どもたちと接するときに気をつけること、持ち物や集合時間の確認などをさせていただきました。

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打ち合わせ中も廊下や園庭で走り回る元気な子どもたちの姿や声が聞こえ、この体験が生徒にとって良い経験になるだろうという確信とともに、生徒以上に楽しみになりました。事前学習では、一通り、服装や持ち物、先生から伺った子どもたちと接する上で気をつけるべきことなどを伝え、事前に今回の体験で楽しみにしていることや学びたいこと、などをワークシートにまとめさせました。当日は、活動日誌をそれぞれに記入してもらい、幼稚園の先生からのコメントと、帰宅してから家庭でも活動の内容をきちんと話をしてもらうよう、保護者からのコメントを記入してもらうようにしました。

当日の様子

当日は朝一旦校舎に集合し、再度体験の目的の確認をしてから、安積幼稚園に送り出しました。8:00出勤。子どもたちの登園時間と共に、生徒たちも体験活動の開始です。まず、到着後、先生に流れの説明を受け、それぞれ配属の組に移動。その後は、子どもたちがそれぞれ、絵を描いたりブロックやおままごと遊び等自由遊びの時間になり、それを見守りながら一緒に活動をしました。

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その後、お集まりの時間では、先生のお話を聞き、元気に組の歌や季節の歌を歌いましたが、なかなかお話を聞くことが出来ない子等もいて、注意したくてもどう注意しようか、また、お帰りの準備の時にはなかなか準備できない子もいる中で、お手伝いしながらも自分でやらせるよう促しができれば良かったなど、生徒たちも体験活動の中で様々な気付きがあったようです。子どもたちが「先生~」と声をかけてくれたり、元気な男の子が「一緒にお昼を食べよう」と言ってくれたり、大変な中でも楽しくうれしい時間がたくさんあったようで、みな一様に仕事のやりがいを感じることが出来たようです。

ブロック遊びに夢中です。
ブロック遊びに夢中です。
お片づけの準備。
お片づけの準備。
カルタで対決!
カルタで対決!
お帰りの手伝いに四苦八苦。
お帰りの手伝いに四苦八苦。

事後学習

全員に「職場体験日誌」を書いてもらいました。一日の活動内容を記録し、その中で感じたことや振り返りを記載してもらいました。その後、幼稚園の先生からのコメントと、保護者にも日誌を読んで、家で体験内容を聞いてのコメントを記載していただきました。全員が、幼稚園教諭の仕事は、子供が好きだということが大前提ではありますが、それだけではない苦労や大変さ、

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またそれ以上に子どもたちから得る喜びや感動が大きいやりがいのある仕事だということを実感できたようです。先生方も、体験した生徒たちへ励ましやアドバイスをしてくださり、大きな意欲喚起の場になったように感じました。

所感・振り返り

一日幼稚園教諭体験と言うことで、実際体験してわかる苦労や必要な資質等を生徒が感じたり、それを生かして前向きに「保育士」や「幼稚園教諭」に絶対なりたい!と意欲を高める生徒がいて、本当に有意義な体験になったようです。

実施校・参加者

第一学院高等学校 郡山キャンパス

女子4名