柏税務署の仕事探検(千葉県・高校生)

国や都道府県の予算財源である税金。その徴収の役所である税務署を訪れ、税金の仕組みや実際の業務内容を知る事にしました。今回は生徒4名で『柏税務署』を訪問しました。

 

職場観察実施日:2014/9/29

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計画・進捗

6月頃、柏税務署の広報担当課長の下山さんに訪問アポイントをとりました。月末の多忙な時期でしたが、「現在教育機関(小中高)に『租税教室』を展開しているので、積極的に協力します」と快諾していただきました。今回は柏キャンパスの生徒4名(全員公務員系を志望)と一緒に、税金の仕組みや税務署の役割などを知る為に訪問しました。具体的には、①事前学習(訪問前の打合せ)、②訪問時の質問事項(税務署及び進路関連)の打合せ、③事後学習(報告書の作成)など、計3時間のスケジュールで実施しました。(午後0時15分~午後3時15分)

事前打合せ・事前学習

柏キャンパスの教室にて、訪問場所(柏税務署)や訪問目的を確認しました。また、全員が質問事項を検討し、担当別に質問する内容を決めるところまで準備を行いました。具体的な質問項目3点は、①学校で学んでいる知識が仕事でどのように使われているか、②仕事に就くのに必要なスキル、③学習と収入の関係、でした。

当日の様子

訪問当日(9月29日)は、全員が教室に集合し、事前学習を行いました。その後、徒歩20分の距離にある、『柏税務署』に到着。午後1時、2階の研修室で広報担当課長の下山さんお話を聞きました。下山課長が『せっかく来署されたのですから、署長を紹介しますよ!どうぞ!』と、サプライズで署長の櫻本さんを紹介してくれました。「今日は税務署の仕事をしっかり見学して有意義な時間を過ごしてください」という言葉を頂きました。

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その後、研修室に戻り、税の種類、税務署の役割脱税の事など、リアルな話をたくさんお聞きする事ができました。面白かったのは実際に、『3億円』の札束の重さを体験できたことです。1つのトランクに1億円の札束が入っており、1個の重さが10kgもあるとの事でした。

その後、質問コーナーでは、色々とお尋ねしました。主な質問は、Q1.仕事で必要な能力は?A.1当然、税法。IT化が進んでいる為にコンピュータの知識も必要です。コミュニケーション能力は、企業の社長・代表と話す機会も多いので必須ですが、研修を受けるので大丈夫です。Q2.学校で学んだ事で役立った事は何ですか?A2.文章を読む為の読解力、語学(特に英語はこれからの国際化で必須)、簿記などは役に立ちましたね。最後に、下山課長がなぜ『税務署』の仕事を選んだのか、一番好きな事は何かに答えてくれました。「この職業を選んだ理由は、国の役に立つ仕事であり、納税者から感謝の言葉を頂いた時が一番うれしいですね。」と言う姿が印象的でした。

下山課長の講義風景
下山課長の講義風景
1億円のトランクがこれです!
1億円のトランクがこれです!
参加した生徒の回答風景
参加した生徒の回答風景
これが1億円です(見本です)。
これが1億円です(見本です)。

事後学習

訪問後、校舎に戻り、事後学習を行いました。今回の内容を振り返り、意見交換をしながら報告書を仕上げました。税金の仕組みや税務署の仕事を講義と見学で学べた事が大きかったようです。将来公務員を志望している生徒も、具体的に仕事の中身を知る事ができて為になったようです。

所感・振り返り

日常生活の中での税金は、消費税、所得税、地方税、酒税など徴収されるイメージがありましたが、下山さんのお話を聞いて、「普段、消費税などを払うときには値段が高くなって嫌だなと思っていたけれども、税金は人々が生活しやすい環境を作るために必要だ」と認識を改めたようです。さらに、税務署内の様々な部門、個人・法人部門などを見学させて頂いたことも非常に良い体験であったようです。『百聞は一見にしかず』ですね。

協力者・生徒の声

協力者の声

色々な場面で生徒の皆さんに税金や税務署の仕事を伝えてきました。『租税教室』もその一環です。今回、4名の生徒さんが見学に来られて非常に嬉しく思いました。これからも一人でも多くの生徒さんに税金の役割と大切さを理解して頂けるとありがたいです。


生徒の声

今回はありがとうございました。税の説明から税務職員になる方法、また、経験談などを懇切丁寧にご教授くださり、とても将来の為になりました。この体験を糧に、税についての勉強や理解に励みたいと思います。(公務員志望 Mくん)


協力先名

柏税務署

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(柏キャンパス) 2・3年次生

男子4名、引率1名