映画監督の林一嘉さんに来ていただき、映画作りについてしごと講話を実施してもらいました。映画作りの大変さ、そして多くの人たちに感動を与える映画の素晴らしさについて語ってもらいました。
しごと講話：2014/11/5
計画・進捗
名古屋には、映画監督の若松孝二さんが作った名古屋シネマスコーレという映画館があります。その映画館を運営している若松プロダクション・スコーレ株式会社の方と名古屋キャンパスの職員に交流があり、名古屋在住の若手映画監督である林一嘉さんを紹介してもらいました。
昨年は名古屋キャンパスに来ていただき、校舎からZIP-FMラジオの放送をしていただきました。「来年も来ていただきたい」と林さんに伝えたところ、快く承諾してもらい、今年もしごと講話に来ていただくことになりました。
事前打合せ・事前学習
＜事前打ち合わせ＞
林一嘉さん監督の映画「怪特探ＫＡＩＴＯＫＵＴＡＮ-岸部町奇談-」のDVDを事前に職員が鑑賞。林さんに電話でそのことを伝えると、「昨年の秋までは、全国のＴＳＵＴＡＹＡやゲオに＜怪特探ＫＡＩＴＯＫＵＴＡＮ-岸部町奇談-＞のDVDは置かれていました。今は回転率により無くなっている店もあると思いますが、まだかなりの店に残っていると思います」と教えていただき、生徒たちにも「興味のある生徒は一度レンタルビデオ屋から借りて観てみよう」と伝える。
＜事前学習＞
事前学習用に林一嘉さんのことをまとめた小冊子を校舎で作成。生徒たちに配布しておく。
当日の様子
11月5日（水）、林一嘉さんが名古屋キャンパスに来校。しごと講話を実施。映画には、都市にあるミニシアターで放映されるインディーズと呼ばれる自主制作映画と、全国にある一般の映画館で放映される商業映画の二つがあることをお話される。商業映画には、スポンサーがつき、企業とタイアップして制作されることが多いと説明。そして林さんは、インディーズと呼ばれる自主制作映画を作ってきており、周囲の協力のもとで映画作りをされてきたこと、映画だけでなくＣＭ作りや、テレビ局の制作にも参加してきたことをお話されました。
映画作りだけでなく、世の中では何事かを作り上げようとすると、行動力のある一人の人間を基として、そういう行動力のある人間が集まって物事は成し遂げられること、「皆でやろう」や「皆と一緒で」では烏合の衆になり、結局は何事も為せないと説明されました。そして最後に、「今年中に編集して、来年も新しい映画を上映します。ＥＮＯＬＡというタイトルの映画です。また皆さん、観に来てください」と締め括られました。
事後学習
＜事後学習＞
林さんのお話が終わった後、ワークシートに質問・意見・感想を記入させました。そして、グループで話し合う機会をつくり、各グループの代表に発表してもらいました。
＜ワークシートの意見や感想＞
・「自分はすぐに諦めてしまうタイプなので、今回の講義を聴いて夢に向かって頑張ってみようと思いました。映画を作るのは大変だということは知っていましたが、まさかこんなにもお金を使って制作しているなんでビックリしました」（1年生女子）
・「林さんの映画予告編を見せてもらって、すごく面白そうだと感じました。林さんから本当に自分のやりたい映画を作っているのが伝わってきて、自分の好きなことを仕事にできてすごいなと感じました」（1年生男子）
・「インディーズの映画は今まで観たことがありませんでした。しかし、監督の個性を出せる、本当に面白いものなのではないかと感じました。そして林さんもとてもカッコよく思えました。私も何か夢に向かって何かしたいと思いました」（1年生女子）
所感・振り返り
多くの映画監督志望の若者たちが途中で諦めていくことを林さんは話されました。林さんは途中で諦めることなく初志貫徹、最後まで夢に向かって走り続けてきました。そんな林さんに生徒たちは良い刺激を受けてくれたようです。生徒たちに良い刺激を与えてくれる方たちに、これからもしごと講話の講師に来ていただこうと考えています。
協力者の声
生徒の皆さんが真面目に聴いてくれて、とても嬉しかったです。また次に会える日を楽しみにしています。また来年も映画上映しますので、良かったら観に来てください。映画のタイトルは「ＥＮＯＬＡ」です。
映画監督
林 一嘉さん
協力先名・URL
林一嘉さんブログ（「映画監督林一嘉 ダーマの日」）
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 養父校（名古屋キャンパス） 1・2年次生
男子6名、女子8名