雪印メグミルク株式会社所属のオリンピック銀メダリスト、西方仁也さんに「～団体競技の中で学んだ事～チームワークの大切さ」について語っていただきました。西方仁也さんは、94年冬のリレハンメルオリッピックにおいて、スキージャンプ団体競技で銀メダルを獲得されています。その後、身体の故障に見舞われながらも、長野オリンピックでは縁の下の力持ちとしてテストジャンパーを務めました。
しごと講話：2014/6/11
計画・進捗
NHKの番組「スポーツ大陸」で、リレハンメルオリンピックのスキージャンプ団体競技で銀メダルに輝いた選手が、その後練習のし過ぎで腰を痛めて故障してしまい、次の長野オリンピックではテストジャンパーとして仲間の活躍を支えていく物語が放映されました。とても感動的で、挫折を乗り越えて頑張る選手に共感を覚える内容でした。
その選手、西方仁也さんが今年より雪印メグミルク株式会社中部統括支店に勤務されていることを知りました。是非とも校舎にお越しいただき、生徒たちに直接話していただきたいと強く希望しました。名古屋キャンパスでは、「本物に触れさせよう」をコンセプトに、しごと講話や職場観察に取り組んでいるからです。
事前打合せ ・ 事前学習
＜事前打ち合わせ＞
雪印メグミルク株式会社中部統括支店 管理栄養士の渡邉華与子先生には、昨年と今年、しごと講話をしていただいてます。その渡邉先生を通じて、西方さんにお越しいただけるようにお願いをしました。5月22日に職員が雪印メグミルク様を訪問し、西方さんとお話する機会を設けていただきました。
＜事前学習＞
6月4日に事前学習を実施。リレハンメルオリンピックの映像などを視聴し、その後西方さんが身体を故障されたことや、長野オリンピックでテストジャンパーとして裏方で活躍されたことを話しました。逆境の中でも常に目標をもって生きていらっしゃる西方さんの生き方を学びました。
当日の様子
6月11日正午、西方仁也さんと管理栄養士の方が来校。生徒たちに雪印メグミルクの新商品を配っていただきました。
特別授業のタイトルは、「～団体競技の中で学んだ事～チームワークの大切さ」。
スキージャンプで銀メダル獲得後、身体の故障に見舞われ、次のオリンピックでは選手に選ばれなかったこと。それでも一緒に頑張った仲間たちを応援したくてテストジャンパーを引き受けたこと。オリンピック代表選手の時にはどこに行ってもホテルの個室だったのが、2人一部屋の民宿になり、それでも日本のメダル獲得のために頑張ろうと思ったこと。目の前が見えない吹雪の中、テストジャンパーとして頑張られたことを話されました。一つひとつの言葉に重みがあり、生徒たちは真剣に聴き入っていました。また、スポーツ競技で大切なことは食事の栄養バランス、これはスポーツに限らず全ての人たちに言えることで、そのためにカルシウムの入った牛乳やヨーグルトなどを摂取することが非常に大事であると話されました。
授業終了後には、銀メダルを触らせていただきました。生徒たちにとって大感動の時間となりました。
事後学習
授業終了後、ワークシートに意見や感想を記入しました。
＜生徒たちの感想の一部＞
●「私も夢に向かって日頃から努力を忘れずに励みたいです。食事はいつも2食が多く、骨折した経験もあるので、これからは3食で食事バランスを考えて健康に過ごしたいです」（2年女子）
●「ビデオを観て想像していたよりも背の高い人で、オーラのようなものがあると感じました。銀メダルを取った時、共に戦った原田選手との支えあう関係はとても良いなと感じました」（1年女子）
●「筋肉などの関係から、食事の大切さを思い知りました。不幸に見舞われながらも、選手だけでなく裏方の人たちも一丸となって、メダルを取るために頑張っている。チームワークって素敵だなと感じました」（1年女子）
●「一人ひとりが同じ気持ちを持ったら、すごい力が生まれることを知りました。自分も仲間とかチームとかそういうものが出来たら、きっといいんだろうなと感じました。そういうものに憧れました。とにかくすごいなと思いました。この講義に出られて良かったです」（1年女子）
●「とても感動的な話を聴かせてもらった。自分はアスリートになろうとなんて思っていないけれど、アスリートにはとても厳しい食事制限やトレーニングがあることを知った。本物の銀メダルにも触らせてもらった。とてもいい思い出になった。今までの中で一番すごい授業だった」（2年男子）
所感 ・ 振り返り
生徒たちの多くが感動し、様々なことを学んだようです。これからもこのようなしごと講話をしていきたいと考えています。
協力先名・URL
雪印メグミルク株式会社
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 養父校（名古屋キャンパス） 1・2年次生
男子10名、女子9名