★動画あり★『誰かの力になりたい』(京都府・高校生)

介護・福祉分野の仕事をしたい、社会貢献活動をしたいという生徒を募り、『京都市修徳特別養護老人ホーム』に協力を依頼。福祉施設の美化、利用高齢者の方との触れ合いを企図したボランティア活動を行い、介護・福祉現場の現状理解、「自分に何ができるのか」の問題提起と気づきの学習とする。

 

ボランティア実施日:2013/12/25

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計画・進捗

『京都市修徳特別養護老人ホーム』担当者の方と事前面談にて生徒の活動意欲、意志を確認。事前説明の上、施設内でのボランティア活動を体験し、本人に意欲があれば引き続き活動に取り組む。生徒の特技を活かした取り組みを含む、施設内行事への参加や活動を継続的に行い、参加生徒の拡大に繋げたい。

事前打合せ ・ 事前学習

11月19日、生徒2名を引率し、『京都市修徳特別養護老人ホーム』にてボランティア活動の事前説明を受ける。ボランティア活動初体験の生徒にどんなことをお願いできるのか面談で確認した後、施設内を見学し、注意事項についてお話していただく。最も時間を割いたのは、利用者の方との会話についてである。「何気ない一言でも相手は深く傷ついてしまうことがある」とのお話から改めて言葉の大切さを学んだ。

緊張の面持ちで事前説明を受けています。
緊張の面持ちで事前説明を受けています。
事前研修を終えて
事前研修を終えて

当日の様子

12月25日、事前学習を終えた生徒2名とともに初めてのボランティア活動に取り組む。最初ということもあり、活動時間や内容にご配慮をいただき、随時、職員の方のアドバイスを受けながら、利用者さんが足湯に浸かるお手伝いを体験させていただいた。職員の方の丁寧なサポートもあり、足湯の準備(お湯加減や手順など)、実施が滞りなくできた。緊張のあまり会話がうまくできない様子だったが、ジェスチャーを交え、なんとか意思を伝えようとする生徒の奮闘ぶりを見ることができた。

まずは施設見学から
まずは施設見学から
”足湯”の準備です。
”足湯”の準備です。

ボランティア活動後の振り返り
ボランティア活動後の振り返り

事後学習

3度目の活動は1月16日。うまくコミュニケーションが取れないという課題を抱えつつ、『会話がうまくできなくても利用者の方々に喜んでもらえることができないだろうか』と、利用者の方々と一緒に”折り紙”を作ることを生徒が提案。”折り紙”を選んだ理由は下記の2点である。

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①利用者の方々に視覚的に楽しんでもらえるのではないか

②同じ”作業”をすることで自然に会話が発生するのではないか

初めは二人の利用者さんと一緒に折り紙(カエル)を作っていたが、様子を見ていた他の利用者の方が興味を持ってくれたようで、参加人数が増えた。楽しんでくれたのではないかという手ごたえを生徒は感じたようだ。

所感 ・ 振り返り

コミュニケーションを取ることの難しさを痛感した。意思を理解すること、意思を伝えることが難しく、なかなか会話のきっかけを掴むことができなかった。しかし、ジェスチャーや折り紙を取り入れることで、会話ができるようになった。想像以上に利用者の方々が多く、もっと福祉分野に携わる人が増えなければならないと感じた。今後もボランティア活動を継続し、自分もその一助になりたいと思う。

協力者 ・ 生徒の声

<協力者の声>

 ご利用者とのコミュニケーションについて、なかなか思うように意思疎通が図れず悩まれていたようですが、活動を通して真摯に取り組む姿勢や試行錯誤する姿はしっかりとご利用者に伝わっていたように思います。足湯の活動では、ご利用者から"ありがとう"と喜びの言葉をいただき、後日ご利用者が喜んでいることを伝えた時のお二人の笑顔はとても素敵でした。

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 活動を通して、人から感謝をされる喜びを感じていただき、その喜びを職員や他の活動している方々と共有する機会をもっていただけたことは、とても有意義な時間であったと改めて感じました。

 参加くださったお二人に、こうした機会を頂けたことを感謝しております。

<生徒の声>

藤田 温士さん

利用者さんが足湯に浸かるお手伝いをしたのですが、終わったときに『ありがとう』と笑顔で言ってくれたのが、とても嬉しかったです。後日、職員の方から利用者さんが喜んでいたことをお聞きし、さらに嬉しい気持ちになりました。今後も継続的にお手伝いできればと思っています。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 養父校(京都キャンパス)

男子2名