東武野田線の江戸川台駅から徒歩15分のところにあるフランス菓子店、『パティスリー・ミレー』を訪問しました。昨年も一度訪問していますが、今回は新店舗で販売と工場を見学し、実際にケーキ作りを体験しました。華やかなイメージのパティシエですが、地道なケーキ作りを体験し、職業選択の参考にすることを目的に実施しました。
職場観察実施日：2014/3/21
計画・進捗
『パティスリー・ミレー』さんは柏周辺に4店舗を構える地域の洋菓子店（製造業)の老舗です。今回で2度目の職場観察ですが、前回と異なり本格的な『ケーキ製造』を体験させていただけるよう松長店長（社長）にお願いして実施することができました。予定は約1ヶ月前にいれて、参加希望の生徒を募りました。
事前打合せ ・ 事前学習
前回と同様、事前にホームページで『フランス菓子のミレー』さんの情報を検索し、お店の場所や販売している商品について調べました。その後、訪問した際に質問する内容をシートにまとめました。質問する項目を分け、訪問した際に使用する名刺も準備しました。洋菓子の製造過程を見学するのは初めてなので、緊張しながら訪問しました。
当日の様子
3月21日、江戸川台駅を降りて徒歩15分、『パティスリー・ミレー』に到着しました。参加生徒は女子3名で、ケーキ作りに興味・関心を持っている生徒ばかりです。松長店長に挨拶をし、早速店舗奥にあるケーキ工場で、実際にショートケーキのラッピングやロールケーキのカッティングを行いました。従業員の方々に一人ひとり丁寧に指導してもらいました。
最初は慣れない作業に生徒たちは戸惑い気味でしたが、慣れるにつれて器用にラッピング・カッティングをできるようになりました。その間、従業員の方々から工程のポイントを指導してもらい、できた商品を見て大満足でした。また、松長店長が大きなウエディングケーキを製作している過程やデコレーションを見せていただきました。今回も、体験後に質問する時間を設けていただき、松長店長からの次のメッセージをいただきました。『ケーキ作りを職業とするパティシエは一見華やかな仕事に見えますが、実際に皆さんが今日体験していただいたように、ケーキ作りはある意味厳しい仕事です。朝も早く、仕込みをして大変です。でも好きな仕事（職業）だからこそ一生懸命取り組めると思います。湖に浮かんでいる白鳥は一見優雅に見えますが、一生懸命、水かきをしているんです。仕事も同じです。是非、好きな仕事を発見し、もしケーキ作りが好きでしたら、一生懸命勉強してください。』
事後学習
今回は職場見学だけでなく、体験（ケーキ作り）もさせていただくことができました。参加した全員がお菓子作りに興味・関心が高く、店長からの指示の後、それぞれケーキ作りができたことが良かったようです。
事後アンケートでも、ケーキ作りの面白さだけでなく、厳しさも体験できたことが良かったという感想が書かれていました。店長（社長）の松長さんは、千葉県から名匠の表彰も受けている数少ない職人さんで、ケーキ作りを超えた技術向上や新人の教育にも非常に熱心に取り組んでいる方です。参加した生徒全員で、ケーキ作りの楽しさと、職業としての製菓業の状況を把握できました。
所感 ・ 振り返り
今回、ケーキ作りを体験できたこと、夢のある仕事に打ち込んでいる若い店員さんの声や店長さんの仕事に対する想いを聞けたことが大きな成果だったようです。華やかなイメージのお菓子を製造する大変さややりがいを体験できました。新しい店舗でも多くの顧客から愛されている『フランス菓子のミレー』を支えているのは、ケーキ作りに情熱を傾けている松長店長と工場で働いている若い職人さんたちの仕事に対する前向きな姿勢であることを知った職場観察でした。
協力者 ・ 生徒の声
<協力者の声>
今回は、前回出来なかった「ケーキ作り」の作業をしてもらいました。皆さん、熱心に職人の指導をうけながら作業に取り組んでいました。近い将来、ケーキ作りに興味があれば、是非、ミレーに入って頂きたい。本当にご苦労様でした。
<生徒の声>
実際に作業のお手伝いをさせていただいて、とても楽しかったです。やさしく丁寧に教えてくださって、進路のお話もしていただきました。店長さん、ありがとうございました。
協力先名・URL
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校（柏キャンパス） 2年次生
女子3名、引率1名