身近にある温泉「桜温泉」支配人の藤田さんは、以前サービス業の極意についてしごと講話で楽しく語っていただきました。今回は私たちが藤田さんの「桜温泉」で行っているお仕事を、見学させていただくことになりました。
職場観察実施日：2013/11/18
計画・進捗
10月19日藤田支配人とお会いして、今回の計画を相談。「多人数では無理ですが、5人以内であればいつでも歓迎します。」との快諾を得て、11月18日（月）、始業直後の10時に「桜温泉」を訪ねることになりました。藤田さんには「サービス業現場の細やかな気配り」をテーマとして打合せをし、当日を迎えることになりました。
事前打合せ ・ 事前学習
事前学習では「桜温泉」のパンフレットを使わせていただき、質問事項を整理しました。以前藤田さんがしごと講話をしてくださった際に用いたプロフィールを配布して、藤田さんのサービス業にかかわった豊富な経験を伝えることができました。3名の生徒が是非参加したいという声を上げ、引率者1名と共に前向きに参加を迎えることになりました。「桜温泉」隣の「桜ゴルフ」も体験できることも伝えていただき、益々上々の気分になっている生徒たちでした。
当日の様子
11月18日、当日は大雨でした。いつもであれば10時になる前にお客さんが入っていらっしゃるのですが、この日は自家用車でいらっしゃるお客様がチラホラ。はじめに支配人の藤田さんから「桜温泉」グループについてと、「桜温泉」の一日をお話をいただき、サービス業（接客業）で大事なことを伺いました。館内は豊富な木材を使った温かみのある建物で、くつろぐことのできる場所でした。温泉にくつろぐことを求めてお客様がいらっしゃるので、大事な部分であるとのことでした。
また、レストランのメニューはお客様に好評なものをすぐに取り入れることや、椅子の大きさを通常のサイズよりも大きいものを使っていることなども、気配りであるということでした。お客様から要望に応えた実例としては、産地直送の野菜売り場を設けて欲しいという内容に直ぐに対応して、農家の人もお客様も、両方に有益であったことなどを教えていただきました。お風呂はバリアフリーで段差が無く、親切なつくりで広々としたスペースでした。見学の最後はゴルフ場。お客様が山に向かって打ちっぱなす豪快なつくりが印象的でした。何球か打たせていただき、ナイスショットを飛ばすことができました。その途中も藤田さんは、にこやかに私たちに対応しながら、周囲にいらっしゃるお客様に常に目配りをしている様子が印象的でした。
事後学習
1時間半の滞在を経て帰途につく頃、藤田イズムにすっかり感化されていた参加者たちでした。その後、藤田さんへの感謝のメッセージをまとめ、参加者全員で発表しあい、色紙を作成して藤田さんに届けました。そのメッセージには、「サービス精神の基本、笑顔の大切さを実感した。」、「お客様への心遣いにおける細やかさがすごいと思った。」、「温泉もゴルフ場も温かみのある場所であった。」などがありました。
「今度はお客さんとして家族と一緒に来て見たい。」という言葉に、藤田さんは大変喜んでいらっしゃいました。
所感 ・ 振り返り
身近な場所でどんな人が働いていて、どんなことを大切にしているのかがよくわかった一日でした。藤田さんは見学する場所の順番や時間配分などを、事前にしっかりと考えて準備なさっていました。それが、日常でのお客様へのサービスの配慮であり、おもてなしの心であることがよくわかりました。
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校（秋田キャンパス） 2年次生
男子2名、女子1名