馬との町 ~笠松競馬場~(岐阜県・高校生)

笠松競馬場は、岐阜県笠松町・岐南町によって運営されている。特に笠松町には、競馬場関係や厩舎・騎手など、馬と関係をもって生活をしている人が多く住んでいる。競馬場の仕事を実践し、そして、仕事の厳しさを実感するとともに、地元のすばらしさを再認識することも学ばせてもらった。

 

職場観察実施日:2013/6/18

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計画・進捗

笠松競馬場のレースの様子
笠松競馬場のレースの様子

第二次世界大戦以前から、笠松町は「馬」と一緒に発展してきた町である。現代では競馬=悪というイメージがあり、競馬場を訪れる人は少なくなってきている。競馬場がなくなると、笠松町も大きな影響を受けることになる。

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生徒には、地元のすばらしさを再認識し、笠松町で多くの人が「馬」と共に生き、自分もその社会の一員であることを理解して欲しいと考えた。2013年6月6日午後3時、岐阜県職員の方と当キャンパス職員で、生徒が体験する仕事内容などについての打ち合わせを行った。


事前打合せ ・ 事前学習

2013年6月10日の授業で、質問する内容を考え、グループワークを行った。

当日の様子

2013年6月18日午前9時、職員と共に、生徒が笠松競馬場を伺う。挨拶の後、競馬場の仕事を職員と共に行う。午前は、「馬の健康診断」として、血液採取の手伝いをする。午後は、競馬場の職員から、仕事の内容・競馬場について・仕事に対するやりがいなど、生徒が考えていた質問内容を中心に話を伺う。また、競馬場のメンテナンスの作業を手伝う。ゲートのペンキ塗りや馬場の整備・草刈など、初めての作業を体験した。その後、北海道から来た馬の入所検査に立会い、厩舎の様子を見学した。

笠松競馬場の職員との対談
笠松競馬場の職員との対談
馬の採血をする準備(試験管に馬の名前を記入している様子)
馬の採血をする準備(試験管に馬の名前を記入している様子)

採血した後の整理
採血した後の整理
競馬場のゲート補修の手伝い(ゲートのペンキ塗り)
競馬場のゲート補修の手伝い(ゲートのペンキ塗り)

競馬場の草刈の手伝い(草刈機の使用方法の説明を聞き、自分で動かそうとしているところ)
競馬場の草刈の手伝い(草刈機の使用方法の説明を聞き、自分で動かそうとしているところ)
トラクターに乗って、馬場整備の手伝い
トラクターに乗って、馬場整備の手伝い

競馬場の発券所の裏側で職員から説明を受けているところ
競馬場の発券所の裏側で職員から説明を受けているところ

事後学習

2013年7月の授業で、お礼状を作成した。

所感 ・ 振り返り

生徒たちは、人をもてなすために、多くの人が関係し、協力する必要があることを理解できたと思う。馬という大型動物に接するので、色々なことを危惧していたが、関係者の方の配慮によって無事に体験・見学を行うことができた。しかし、生徒の日常生活とかけ離れた場所であったため、馬とともに生活をしている人たちの課題の本質が理解できなかったかもしれない。今後は、厩舎の人・騎手と一緒に話す機会を作っていきたいと思う。

協力者 ・ 生徒の声

<協力者の声>

とても真面目に作業に取り組んでいただきうれしく思う。これを機会に競馬に関心をもってほしい。

 

<生徒の声>

・わずか90秒のレースの中で、多くの人が競馬場に来る人におもてなしをするために働いている姿に驚きました。

・競馬場の職員の方が、大変な仕事の中で楽しく働いている様子に驚きました。将来、自分の能力を活かせる仕事や好きな仕事に就きたいと考えています。

協力先名

実施校・参加者

私立 第一高等学院高等学校 養父校(岐阜キャンパス) 1年次生

男子3名