柏駅から東武野田線で一つ目の駅、豊四季にある『洋菓子店 ミレー』豊四季店さんで職場観察をさせていただきました。（2013年11月末日、豊四季店の業務内容は西原店に移行されています。）今回は、製造業・サービス業を希望している生徒2名が参加。柏周辺に店舗を構える『ミレー』さんは、インターネット上でもファンが多いケーキ屋さんです。ケーキの製造工程の見学、仕事内容について知ることを目的に訪問しました。
職場観察実施日：2013/10/31
計画・進捗
柏市商工会議所の会員である『洋菓子店 ミレー』さんはフランス菓子で有名で、地元に根強いファンがいるお店です。
店長の松長さんに職場観察の趣旨とお願いをしたところ、「見学を希望されている生徒さんがいれば良いですよ。」と快諾していただきました。日程調整した結果、10月31日の訪問に決定しました。
事前打合せ ・ 事前学習
事前にインターネットで『洋菓子店 ミレー』さんの情報を集め、お店の場所や販売している商品について調べました。その後、質問したい内容をシートにまとめました。質問項目を分け、訪問時に使用する名刺も準備しました。
当日の様子
10月31日、東武野田線 豊四季駅から徒歩5分の『洋菓子店 ミレー』豊四季店を訪問。ハロウィン当日で、店内の装飾は全てハロウィン仕様になっていました。店長の松長さんにご挨拶し、早速、職場見学を開始。若手の男性パティシエの方がモンブランを作る工程を見学。手際の良さに、生徒たちは驚くばかりでした。
途中で、「なぜこの仕事を選んだのですか？」「楽しい事、つらい事は何ですか？」などの質問をしたところ、「人に夢を与えられる仕事がしたかった。」「朝早い（5時半）のがつらいかな」との回答をいただきました。
その後、店長の松長さんにインタビューをし、仕事に関する深いお話を聞くことができました。松長さんは次のようにおっしゃっていました。
「勉強は大切です。例えば君が漫画家だったらとする。登場人物に数学の教師を用いる場合は何をする？数学の勉強をしなければいけない。英語の教師なら英語の勉強をしなくてはならない。お菓子はレシピにフランス語が多いからフランス語を勉強しなくてはならない。それから仕事で、材料の仕入れを計算する時には数学も必要。原価計算が出来ないと、お菓子の定価設定も出来ない。だから学校で勉強することは必要なんだよ。」、「仕事をする上で大切なことは、夢を持つことです。夢を持っていれば実現する為の目標が出来る。人間は目標があれが頑張れるし、次々と上を目指していけるんだよ。」説得力のある言葉でした。その後、松長さんの作品も見せていただきました。充実した時間を過ごすことができました。
事後学習
訪問後、校舎に戻り、振り返りを行いました。社会に出た後に必要な非常にためになるお話を、店長の松長さんから聞けたことが印象に残ったようです。
松長さんは、「よく見学に来られた生徒さんから、『菓子専門学校を卒業した生徒と普通高校を卒業した生徒さんで技術の差はありますか？』という質問を受けますが、『それ程の差はない。自分の仕事に一生懸命に努力した人間の方が、お菓子作りの技術は上になる。』といつも答えている。」と言っていたそうです。卒業を目前に控え、既に進路が決定している参加生徒2名にとって、人生・仕事に対する真剣な姿勢を直接見ることができたのは非常に勉強になったようです。
所感 ・ 振り返り
今回、実際のケーキ作りを近くで見学できたこと、夢のある仕事に打ち込んでいる若い職人さんの生の声や、店長さんの仕事に対する想いを聞くことができ、大きな成果を得ることができました。華やかな印象のお菓子ですが、それを製造する大変さややりがいも知ることができました。
協力者 ・ 生徒の声
仕事をする上で大切な事は、いつも自分の夢を持ち、目標に向かって努力する事です。洋菓子業界は人手不足です。特に男性が少ないので、是非この職業をめざして活躍してくれる若い人が欲しいですね。
<生徒の声>
今回、実際にケーキ作りの現場を見せていただいて、レシピやケーキにデザインしているところが見学できて良かった。職人の方々の一生懸命に頑張っている姿を見て、感動しました。
協力先名・URL
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校（柏キャンパス） 3年次生
男子1名、女子1名、引率1名