【金沢キャンパス】オンライン講座「宅食takeout」の取り組みを学ぶ

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言での自粛の中、石川県加賀市では、山代温泉や山中温泉などの有名な温泉や料亭も自粛での休業に追い込まれています。そこで加賀市青年会議所の有志が集まり、takeoutの宅食のキャンペーンの取り組みを始めました。有名な旅館や料亭の料理の鉄人たちがtakeoutの宅食の腕前を競い合うイベント、その名も「宅食の鉄人」キャンペーンです。少しでも地域経済を盛り上げようと地域の人たちを巻き込み、地域のメディアの話題もさらう、大々的なキャンペーンとなっています。今回のキャンペーンの仕掛人である吉田久彦さんにオンライン講座に登場していただき、生徒たちに地域経済の取り組みについて学習をさせていただきました。

2020/5/14


実施内容

<目的と進捗>

学校でも3月より休校が続く中、5月よりオンライン講座での授業が始まりました。生徒たちにも、通常授業以外に、地域経済を学ぶ特別授業をオンライン講座で開催したいと考え、石川県で話題になっている「宅食の鉄人」キャンペーンに注目しました。加賀市青年会議所の「宅食の鉄人」事務局にアプローチすると、今回の仕掛人である吉田久彦さんがオンライン講座で特別授業のお話をしていただくことになりました。takeoutの宅食により、加賀市の地域経済を盛り上げていく姿を、生徒たちにも知ってもらいたいと考えました。

 

<当日の様子>

5月14日(木)9:30より、加賀市青年会議所の吉田久彦さんにオンラインでご登場いただき、「宅食の鉄人」キャンペーンについての説明をしていただきました。加賀市は、山中温泉という有名な温泉があり、そこに料理の鉄人と呼ばれる道場六三郎さんが活躍された場所であること。そして道場さんが出演されていたテレビ「料理の鉄人」を真似て、「宅食の鉄人」キャンペーンを始めたことを説明されました。少しでも地域の人たちにtakeoutの宅食を買っていただくことで、休業に追い込まれている旅館や料亭の大切な味を知ってもらい、低迷する地域経済を盛り上げていきたいと考えておられることを説明されました。そしてYouTubeにアップされている「宅食の鉄人」キャンペーンの動画を見せていただき、さらに各店の鉄人たちが繰り広げる「宅食の鉄人」キッチンコロシアムの動画も見せていただきました。「宅食の鉄人」キッチンコロシアムでは、料理人たちが、宅食の腕前を競い合っていました。

 

<生徒たちの意見や感想>

・「私は加賀市に住んでいるので、<宅食の鉄人>キャンペーンも、吉田久彦さんが地域のイベントで活躍されているのも知っていました。観光業で成り立つ加賀市が、自粛で本当に困った状態になっています。吉田さんやその仲間の人たちが一生懸命に地域経済を盛り上げていこうとする姿に感動しました」(3年生女子)。

・「石川県が観光で成り立っている地域だと聞いたことがありましたが、緊急事態宣言の自粛のなか、観光業が壊滅していることをテレビのニュースで知っていました。そんななかでも、加賀市の人たちは、一生懸命にtakeoutの宅食に取り組み、地域経済を盛り上げていこうとしている。すごく立派だと感じました」(3年生男子)。

 

◎「宅食の鉄人」公式HPは下記。

https://takushokunotetujin.wordpress.com/

鉄人たちが宅食の料理に取り組む様子
鉄人たちが宅食の料理に取り組む様子
キャンペーンの仕掛人である吉田久彦さんのオンライン講座
キャンペーンの仕掛人である吉田久彦さんのオンライン講座
出来上がった宅食
出来上がった宅食

鉄人の作る宅食は美味しいと評判
鉄人の作る宅食は美味しいと評判

所感

石川県は観光で成り立つ地域で、北部には和倉温泉、中部には県庁所在地の金沢市、南部には山代温泉・山中温泉・片山津温泉・粟津温泉などが存在しています。その観光業が、緊急事態宣言の自粛のなか、壊滅的と言われる打撃を受けています。そして地域経済のすべても。しかし、それでも頑張って、takeoutの宅食に活路を見いだして取り組もうとする加賀市の青年会議所の有志の人たちの頑張りと元気に、生徒たちも大いに刺激されたようです。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 金沢キャンパス 3年

代表者 男子9名、女子12名