金沢キャンパスで、人間国宝が高校生たちにメッセージ!

昨年(2018年)に、政府から輪島塗りの沈金象嵌(ぞうがん)の技術で重要無形文化財保持者(=人間国宝)に認定された山岸一男さんにお越しいただき、「彩(いろ)をつくる」と言うタイトルで特別授業をしていただきました。そして授業で話すだけでなく、ご自身の輪島塗りの漆器をご持参いただき、生徒たちにまじかで見せていただきました。

2019/4/15


実施内容

<目的と進捗>
石川県の山岸一男さんが、昨年に重要無形文化財保持者(=人間国宝)に選ばれてから、地元の石川県では、テレビや新聞なとで大きく報道されました。山岸さんが、輪島塗りの漆器をつくっていることを知り、是非とも私たちの学校にもお越しいただき、輪島塗りの漆器について、また沈金象嵌(ぞうがん)の技術について語ってほしいと希望しました。石川県の伝統文化に触れ、そのことについて学ぶことは、非常に大切なことだと思うからです。そこで職員が、山岸さんにアプローチしたところ、山岸さんより快く承諾していただきました。


<当日の様子>
4月15日(月)午後、山岸一男さんにお越しいただき、「彩(いろ)をつくる」と言うタイトルで、特別授業をしていただきました。まず山岸さんは、地元のテレビ局が山岸さんを取り上げた映像を生徒たちに見せてくれ、そこで山岸さんがどんな方なのか、そして輪島塗りの漆器や、その中での沈金象嵌(ぞうがん)の技術とはどんな技術なのかを知ることができました。そして山岸さんは五感を大切にしてもの作りに励んでいること、そして日々感謝の心を持って毎日を過ごしていることを語っていただきました。その後に山岸さんは、ご自分が製作された輪島塗りの漆器を取り出して、生徒たちに身近で見るように言っていただきました。生徒たちは、輪島塗りの漆器がどんなものなのかを知ることができました。「輪島塗りを見たのは初めて。まして人間国宝の輪島塗りはすごい」と言う生徒もいました。また別の生徒は「母親が、山岸一男さんに今日会うと言ったら、びっくりしていた」と言う生徒もいました。


<生徒たちの意見や感想>
・「人間国宝が作った輪島塗りの漆器は、どこか不思議なエネルギーがあるように感じました」(2年生女子)。
・「法隆寺などの建物が国宝だと聞いたことがありましたが、人間にも、伝統技術に秀でた方がごく少数に国宝になっていることを知り、とても感動しました。人間国宝が作った作品が見られて、これも非常に感動しました。感動だらけの授業でした」(2年生男子)。

 

山岸さんの講話。
山岸さんの講話。
山岸さんの講話。
山岸さんの講話。
ご自分の作った漆器を生徒たちに。
ご自分の作った漆器を生徒たちに。

山岸さんの作った漆器。
山岸さんの作った漆器。
希望する生徒たちと記念写真。
希望する生徒たちと記念写真。
新聞記者も取材に。
新聞記者も取材に。

所感

金沢キャンパスでは、「本物に出会おう!」をコンセプトに、様々な仕事のスペシャリストにお越しいただいています。今回は、人間国宝の方にお越しいただき、人間国宝が作った作品も身近に接近して見ることができました。これからも、ふだんは会えないすごい人や、すごい作品をつくった方にお越しいただき、生徒たちに「本物に出会う」経験を重ね、その経験を深めていきたいと思います。

 

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 金沢キャンパス 2年

代表者 男子6名、女子7名