＜目的と進捗＞

「社会で活躍出来る人づくり」を目指し、2月は職場実習を通してまだ働いた事の無い生徒達が「仕事」の大切さや大変さを学び、これからの進路選択に活かして欲しいという思いから実施しました。職場実習のテーマは「社会貢献とは何か」。実習先の企業がどんな社会貢献をしているのかを生徒達は実際に現場で学んできました。

＜事前学習＞

事前学習は1回目が1月27日（水）、2回目を2月17日（水）に実施しました。1回目の事前学習では「職場実習の目的」や「職場実習に行くにあたって必要な事」を生徒達自身に考えてもらいました。授業の終了時にお職場実習先希望アンケート」を実施。協力して頂ける秋田市内12社の企業のラインナップを見て、どの企業に行こうかと楽しみながら選択していました。2回目の事前学習では実習先を決定し同じ実習先の生徒同士で役割決めや実習目的を決定。その後実習先の企業の理念や仕事内容などについてipadで調査をし、実習先についての理解を深めました。

デイサービスあじさいさんは可能な限り自宅における生活維持・向上に向け、援助する事を念頭において、入浴や食事など社会生活上のお世話を行う事で、利用者の方々が自立した日常生活を営む事が出来る様にする事を目指しています。介護の仕事は「大変」というイメージがありますが、実際働く事で仕事の遣り甲斐や大切さなどを学びたいと生徒達は考えました。

＜当日の様子＞

両日共に9：00から仕事がスタート。職員の皆さんや利用者の方々にまずは自己紹介。緊張した姿を見て「リラックスしてね～」と声を掛けられていました。皆で一緒に「青い山脈」や「花」という名曲を歌います。生徒達はタンバリンを担当しながら利用者の方々と楽しく歌っていました。この日は寄贈された車椅子も清掃。利用者の方に気持ちよく利用して欲しいと生徒がゴシゴシ磨いていました。ピカピカになった車椅子を見て「すご～い、有難う!!」と感謝され、生徒も嬉しそうでした。お昼は皆で会話をしながら美味しい御飯を舌鼓。とにかく笑顔が溢れる職場に生徒達も介護の仕事のイメージが変わった様子でした。

＜事後学習＞

2月26日（金）事後学習を実施。グループ毎に振返りを行い、職場実習先で学んだ事や自分達で考えたその企業の社会貢献について発表をしました。その後、お礼状を記入。後日お礼状を各企業にお届けしました。

＜ワークシートの意見や感想＞

「ボランティアなどで子供と接する機会は今までもありましたが、介護施設は初めてだったので最初は利用者の方々とどう接すればいいかわかりませんでした。しかし「緊張は相手に伝わる」と聞いて笑顔で接するようにしたらリラックスでき、施設の皆さんと話す事が出来ました。また、介護施設の雰囲気が掴めたのでとてもいい経験になりました。」「今回実習したことで介護や福祉の仕事に対するイメージが変わりました。介護の仕事をする上で「表情」というのはとても大切で、常に「笑顔」でいる事が大切だと改めて実感しました。」「私は将来介護の仕事に就きたいと考え、あじさいさんを選びました。介護の仕事は大変ですが、その苦労を通して遣り甲斐を得られるので、改めてこの仕事に就きたいと思いました。」

実習前から介護の仕事事体、少子高齢化が進む社会において十分に社会貢献をしていると生徒達が話していましたが、改めて介護の仕事を通して利用者の方やその家族が毎日を楽しく暮らせるようサポートしていると感じた様子でした。お忙しい中協力して頂いたデイサービスあじさいの職員の方々、そして利用者の方々、本当に有難うございました。

私立　第一学院高等学校　秋田キャンパス　２年生

男子1名、女子2名