京都校では毎年、大阪エディオンアリーナで開催される職業体験セミナーに参加しています。このイベントは専門学校や企業の方々が実際にどのような仕事をしているのか学生に話をしたり、実際に体験をさせてくれたりします。年に１度の大きなイベントなので、大阪を中心とした高校生が数千人訪れる大規模な催しとなっています。京都キャンパスからは１年生、２年生を連れて参加しました。１年生、２年生はまだ将来についてのことが漠然としているので、方向性を決める絶好の機会になると思います。積極的に呼び掛けて、２６名の生徒が京都校からこのイベントに参加してくれました。

　１２月３日のホームルームでイベントの事前説明会を行いました。参加するにあたってどのような分野に興味があって、どのブースを見てまわるかのアンケートを取りました。全部で７０種類以上ある中からどの分野の体験に参加するか、皆悩んでいるようでした。医療・福祉・工学・動物・音楽・声優・漫画など分野は多岐に渡ります。好きな分野を選択してもらったのですが、なかなか決めきれないようでした。

　１２月１５日のイベント当日、京都キャンパスに集合してバスに乗り、大阪エディオンアリーナに向かいました。当日は来場者が数千人ということもあり、会場は高校生で賑わいをみせていました。入場とともに、事前にアンケートを取っていた興味のある分野のブースを各自、見に行ってもらいました。

　会場をひとまわりすると、様々なブースで色々なことが体験できるようになっていました。生徒に同伴して、見学をした一例を紹介します。最初に情報系の専門学校の先生にプログラムの組み方を指導して頂きました。プログラムのどこを書き換えれば、パソコンの画面に映っているものを動かしたり、色を変えたりできるのかを学びました。他にも小さなロボットにどのようなプログラムの命令を出すと、どのような動きを見せるかなど、本格的な体験をさせてもらうこともできました。ロボットにサッカーボールをうまく蹴らせることができたときは歓喜の声があがりました。他にも声優コーナーでは、アフレコ体験をしている生徒もいました。こんな体験はめったにできるものではないので、体験した生徒はとても喜んでいました。動物コーナーではうさぎやモルモットなどと触れ合えるコーナーもありました。トリマーや動物の健康を管理する仕事など、何をしているのかあまり詳しく知られていない職業に関しても、詳しく教えてもらうことができました。私が生徒とともに体験したのはほんの一例ですが、生徒一人ひとりが貴重な経験をさせてもらったのではないでしょうか。

　終了後に生徒達に感想を聞いてみると、「たくさん体験できてよかった。」「将来はこんな仕事をやりたいな。」など、進路の参考にもなったと思います。校舎にいるだけでは体験できないようなことに、生徒達も満足したようでした。このような経験をうまく活かして、このイベントが将来の橋渡しのような役割を担ってくれたら嬉しいです。京都校では春先にも大学・専門学校の合同説明会に参加する予定です。座学だけではなく、実際に足を運んで様々なことを経験し、自分の将来と真剣に向き合って欲しいです。生徒一人ひとり幅広い視野を持ち、成長してもらえたら嬉しいです。

早い段階から将来こんなことをやりたいなと決めている人はそんなに多くありません。高校生はちょっとしたきっかけ次第で、色んなことに興味を持てる年代だと思います。参加者した生徒からは「こんなに色々体験できるなんて参加して良かった。」「体験したことを進路決定の参考にしたい。」などの声が挙がっていました。学校で机に向っているだけでは学ぶことができない、貴重な体験をすることができたようです。これを機に生徒が自ら、自分の将来に真剣に向き合うことができればと思います。またこうした職業体験の催しを授業の一環として取り入れて行きます。

私立　第一学院高等学校　京都キャンパス　１・２年

男子１４名、女子１２名