仕事講話を聞いて学んだこと(茨城県・高校生)

仕事講話として、日本スポーツ吹矢協会日立支部高萩教室より講師の方を10名招き「スポーツ吹矢の面白さ、楽しさ、生きがい」について授業をしていただきました。

 

 

2015/12/4


実施内容

<計画・進捗>

 今回の仕事講話での目的は大きく3つありました。

1、地域の方を学校に招いて「スポーツ吹矢」の魅力、はじまりについて話していただき、また、スポーツ吹矢を地域へ認知、普及する際に苦労や喜びの体験を聞くことで前向きな気持ちを得ること。

2、普段接することのない立場の人から話を伺う機会を作り、社会や人生について気づく考える機会を提供すること。

3、地域の大人との関係が深まることで地域への愛着が深まり、さらに自己の将来像の模範となる「なりたい大人」を見つけ目標に向けて努力する姿勢を育てること。

 以上の3つを軸に今回の仕事講話を計画しました。

 

<事前打合せ・事前学習>

 事前学習として、スポーツ吹矢に関するレポートを準備しました。そして、生徒が安心して行えるように吹き矢は絶対に人に向けてはならないと強く指導しました。衛生面でも使用するマウスピースは常に新しいものに交換しているとアナウンスを徹底しました。

 

<当日の様子>

 平成27年12月4日の通学日の午後の時間を使い、本校大教室にて仕事講話を全学年合同で行いました。開始時刻になり、講話に入る前に今回の実施目的を生徒全員の前で再確認しました。生徒達はどんなことをするのかワクワクしながら静かに目的を再確認しました。

 講話に入ると、まずは講師の方々が自己紹介をしてくださいました。生徒達は中々触れ合うことのない世代の方々の話を緊張しながら聞いていました。授業の中身が始まると、スポーツ吹矢とはどんなものか講師の方々からお話をしていただきました。腹式呼吸を使い健康にも良いスポーツであり、生涯スポーツとして行えるスポーツだと話を聞いて生徒達は興味津々です。吹矢のお話が終わると、いよいよ体験する授業に入っていきます。まずはスポーツ吹矢の吹き方を教わり、再度、人に矢を向けてはならないことの徹底を行いました。吹き方のレクチャーを受けるといよいよ生徒自身で矢を放っていきます。緊張した雰囲気ながらも笑顔が多く見受けられました。上手くいった生徒や上手くいかなかった生徒もいましたが、参加した生徒全員が実際に吹き矢を学び、体感することができました。

 授業の最後に講師の皆さんへ感謝の言葉を、代表生徒が述べました。授業が終わると、各学年の教室にそれぞれ戻り、本時の振り返りとして感想を書かせました。

 

<事後学習>

 当日の仕事講話が終わった後に各学年の教室に戻り振り返りを生徒に書いてもらいました。振り返りの内容としては、感想をワークシートに記入するといった内容です。生徒の感想には、「おじいちゃん、おばあちゃんに勧めてみようと思う」や「将来、保健体育の教師になった時に役に立ちそう」など前向きな感想ばかりでした。中には、健常者と障害者が対等に戦える数少ないスポーツであるといった頼もしい感想も見受けられました。感想を書きながら、生徒からはもっとやりたかったという意見が多く挙がりました。これをきっかけにスポーツ吹矢に興味をもった生徒は多く今後の人生の糧にしていって欲しいと思います。

準備風景
準備風景
吹き矢体験風景
吹き矢体験風景
事後学習
事後学習
講話風景
講話風景
吹き矢体験風景
吹き矢体験風景
吹き矢のレクチャー風景
吹き矢のレクチャー風景
お礼の挨拶風景
お礼の挨拶風景

所感

 今回の仕事講話は全学年いっせいに行うことでスムーズに事が進むか不安もありましたが、講師の方々の手助けや事前準備のお陰で問題なく行うことができました。内容についても、体感する時間を設けたことで生徒の関心・意欲を引き出せたと思います。何より、生徒達が楽しく働くことについて考えることができ良かったと思います。地域の方々と触れ合いをもてたことで、地域への愛着も高まったのではないかと思います。

 次回の課題としては、より実践的な「仕事」についての講話を計画し、より現実的でシビアな「働く」について生徒が学べる機会を提供できたらなと考えています。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校 

1年生25名 2年生21名 3年生26名 計72名