ミニソーシャルトライアルでお好み焼き屋さんの仕事見学に行きました。(広島県・高校生)

4月に入学予定の生徒たちが、お好み焼き屋さんのお仕事を見学しました。お好み焼きは広島ではなじみ深く、日常的に食べられている料理ですが、お好み焼き屋のおかみさんに仕事内容や工夫について教えて貰う経験はあまりありません。今回の体験授業は職業について知る機会になり、身近な食文化についても知識が深まりました。

 

2016/2/20


実施内容

4月に入学予定の生徒たちが、お好み焼き屋さんのお仕事を見学しました。

 

①事前学習

 お好み焼き屋さんを訪れる前に教室で事前学習をしました。広島の名物は牡蠣やレモンなどありますが、なかでも有名なのがお好み焼きです。広島のお好み焼きはポピュラーな料理で、人口10,000人あたりのお好み焼き店舗数は全国でもっとも多いといわれています。まずは、身近なお好み焼きがどのように生まれたのか、先生から説明を受けました。広島のお好み焼きの期限は、戦前に子どものおやつとして食べられていた「一銭洋食」(水で溶いた小麦粉に葱などを入れ焼いたもの)です。その後、キャベツや麺を入れる現在の形に進化しました。また、終戦後は男性が少ない時代で、女性がお好み焼き屋を開いて、店に自分の名前をつけて切り盛りしていました。その名残で、今でも広島のお好み焼き屋には女性の名前がついた店が多くあります(例:「麗ちゃん」「みっちゃん」)。身近にあるお好み焼き屋の意外な歴史を学びました。

 

②お好み焼き屋さんへ

 事前学習の後、昼食も兼ねて、皆で学校の近所にある「チェリー」というお好み焼き屋さんを訪ねました。お店のおかみさんに営業上のこだわりを尋ねたり、お好み焼きを焼く様子を見たりしました。お好み焼きを焼く2本のコテは特注品で、使いやすいように左手用のコテは大きめに作っていることをおかみさんから聞き、生徒は驚いた様子でした。また、隠し味に牛スジ煮込みのだしを使ったり、お好み焼きに入れる焼きソバはお店で茹でているなど、目に見えない工夫をしながら営業していることも知ることができました。

 おかみさんが焼いてくれたお好み焼きは皆でいただきました。事前学習では緊張気味の生徒もいましたが、次第に打ち解けアットホームな雰囲気で食事を楽しみました。おかみさんのおすすめメニュー「グラタン焼き」はうどんとホワイトソースを使ったお好み焼きで、お好み焼きに馴染みがある生徒にも好評でした。生徒たちにとっては、地元広島の食文化のひとつであるお好み焼き身近に感じよい経験となりました。

 

③学校に戻って

 おなかいっぱいお好み焼きを食べた後は、学校に戻って感想をまとめました。お好み焼きが身近に感じられたという感想や、お好み焼きがおいしかったという感想がありました。

事前学習の様子
事前学習の様子
お好み焼きを焼く様子
お好み焼きを焼く様子
「チェリー」のおかみさん
「チェリー」のおかみさん

出来たてをいただきました
出来たてをいただきました

所感

お好み焼きは広島ではなじみ深く、日常的に食べられている料理です。しかしお好み焼き屋のおかみさんに仕事内容や工夫について教えて貰う経験はあまりありません。今回の体験授業は職業について知る機会になったと思います。また、身近な食文化についても知識が深まりました。

主催団体・参加者

第一学院高等学校 広島キャンパス

男子4名、女子6名