サッカー部地域交流(茨城県・高校生)

 

平成27年9月30日、第一学院高等学校高萩校スポーツコース生サッカー部員17名が茨城県北茨城市にある北茨城特別支援学校の小学校5、6年生合計26名の体育授業に地域交流の一環として参加しました。

 

2015/9/29


実地内容

<計画・進捗>

 高萩校の隣の市にあり、昨年度は小学部3,4年生と交流を行いました。今年度は対象を5,6年生とし、北茨城特別支援学校でのサッカー部生徒の地域交流を企画しました。地域全体を学校と捉えた教育をもとに、豊かな心を育て、生徒の自己成長に繋げることを目的としました。そして、他者に貢献する活動を通じて他者貢献の大切さを知り、北茨城特別支援学校の生徒とのふれあいにより生徒の自他肯定感を育てるよう進めました。

 

<事前打合せ・事前学習>

 9月25日事前学習として、生徒達に今回の北茨城特別支援学校との地域交流を行うにあたっての諸注意や取り組む姿勢の確認を行いました。事前に高萩校の担当職員が特別支援学校の先生に伺ったことと、昨年度参加をした生徒に様子を聞きながら進めました。大事なことは生徒とのかかわりを楽しむこと。そしてサッカーボールを使い一緒に遊ぶこと。危険がない限り職員はなるべく授業に入らず、高校生と小学生が関わっている空間を大事にすることであることを話しました。

 また、北茨城特別支援学校の先生から言われたサッカーを上手になってほしいと思うとお互いに辛くなることやサッカーや人に興味をもたない子どももいるかも知れないがショックを受けないようにということも伝えました。

 

<当日の様子>

 9月30日北茨城特別支援学校へ生徒は自転車で行き、体育館でユニホームに着替えました。の小学部5、6年生合計26名の体育の授業に本校のサッカー部員17名が地域交流の一環として参加をしました。授業の流れとして、サッカー部員の自己紹介のあとボールとり、ドリブルシュート、ミニゲームなどを行い、授業の最後には記念写真を撮りました。

 また、帰りの6年生のホームルームに全員参加をし「かっこいいシュートの決め方」、「サッカーのコツ」や「茨城県でのライバル校はどこですか」などの児童から数多くの質問に笑顔で丁寧に答えました。

 ホームルームの後はバスで帰宅をする児童たちをサッカー部員が手を振り見送りました。

 

<事後学習>

 体育の授業後体育館で簡単な振り返りを行いました。生徒達の表情はみんな笑顔で、普段見たことのない晴れやかな表情をしていました

 生徒からは「特別支援学校ではとても楽しく授業ができて本当にためになることだと思う。将来のためにもこの経験をいかしていきたいと思う。来年も交流して欲しいです。」・・・3年生 「サッカーを一緒にやって「楽しかった」って言っていたので良かったです。またやりたいです。」・・・2年生 「手を握ってくれたとき、うれしかった。最初は戸惑うところもあったが慣れてきてすごく楽しかった。来年もまた来たい。」・・・1年生などの言葉がありました。生徒が自分自身で将来のために、この経験をいかしていきたいという気持ちをもつことができたようです。

 また、後日、掲示物を作成して自分達が行ったことをいつでも振り返られるように校内に掲示しました。

 

第一学院高等学校高萩校で行われた事前指導の様子
第一学院高等学校高萩校で行われた事前指導の様子
生徒と児童がペアを組んだ時の様子。
生徒と児童がペアを組んだ時の様子。
ボールとりをしているときの様子
ボールとりをしているときの様子

6年生のホームルームに参加をして質問を受けている様子。
6年生のホームルームに参加をして質問を受けている様子。
午後3時帰宅する北茨城特別支援学校の児童たちが乗ったバスをサッカー部の生徒が見送っている様子。
午後3時帰宅する北茨城特別支援学校の児童たちが乗ったバスをサッカー部の生徒が見送っている様子。
北茨城特別支援学校で行われた北茨城特別支援学校の先生を含めての事後指導の様子。
北茨城特別支援学校で行われた北茨城特別支援学校の先生を含めての事後指導の様子。

所感

 別れるのがさみしく、ずっと手を振り「さようなら」と声を出し続けていた児童が印象的でした。特別支援学校の児童の無邪気で生き生きとした姿から一生懸命、個人個人が出来ることを十分に活かして授業に取り組んでいる姿勢から、自分を見つめ直す機会を与えてもらいました。今回、北茨城特別支援学校の児童たちと 触れ合う中で感じたことや気づいたことをそれぞれが今後に活かし、これから始まる冬の全国高等学校選手権大会予選に臨んでくれたらいいなと思います。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校 

スポーツコースサッカー部 1年生5名、2年生4名、3年生8名 計17名