★動画あり★納棺師の方が名古屋キャンパスに来校 ~“終活”について考える~(愛知県・高校生)

納棺師の尾崎圭子さんに仕事や“終活”について語っていただきました。また、アシスタントの方がご遺体役となって、納棺師の作業についても分かりやすく解説していただきました。

 

しごと講話:2015/1/21

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計画・進捗

納棺師の方には誰もが人生の最後にお世話になります。しかし、どんな仕事なのか知らない生徒たちが多いので、ぜひお話を聞いてみたいと考えました。

事前打合せ・事前学習

<事前打合せ>

他の学校で講演をされていたのをきっかけに尾崎さんを知り、ご紹介いただきました。

<事前学習>

納棺師の仕事についてまとめた小冊子を作成し、生徒たちに配布しました。

当日の様子

1月21日、尾崎圭子さんにお越しいただき、しごと講話を実施。まず、納棺師の仕事の流れについてお話いただきました。ご遺体にお経を聞かせてから仕事がスタートするそうです。そして、追悼の念を込めた納棺の儀式をすることを話されました。ご遺体を清め、冥福への旅支度を整えるのが、湯灌納棺、清拭納棺。ご遺体は生きている方と同じように丁寧に扱う必要があるそうです。そして、人は常に死と隣りあわせで生きていて、だからこそ生きているこの今を大切にしていく必要があることを強調されました。

尾崎圭子さんの「しごと講話」
尾崎圭子さんの「しごと講話」
生徒たちの様子
生徒たちの様子

事後学習

納棺の仕方を実演してくださいました
納棺の仕方を実演してくださいました

<事後学習>

尾崎さんのアシスタントの方がご遺体役になり、納棺の仕方を実演していただきました。各納棺の儀式がどのようなものであるか一つひとつ教えてくださいました。その後、ワークシートに意見・感想・質問などを記入しました。

                                                                                     


<ワークシートの意見・感想>

・「一昨年前におじいちゃんが亡くなりました。亡くなったおじいちゃんの身体がきれいだったのも、納棺師の方のおかげなんだなと思いました」(1年生男子)

・「納棺前には、止血などの処置や身体の洗浄、着替え、化粧など、たくさんのことが行われていることを初めて知りました」(1年生女子)

・「死は誰にでもやってくるものであり、だからこそ自分も死について考え、生きていることを感謝して暮らしていく必要があることを痛感しました」(1年生男子)   

所感・振り返り

映画「おくりびと」を観て、納棺師の仕事に興味を持っている生徒もいました。また、ある生徒は祖父の葬儀の時を振り返り、別の生徒は親戚の叔母さんの葬儀の時を振り返っていました。一人ひとりの生徒にとって、日頃は考えないことを考える価値ある時間となりました。

協力者の声

「一期一会」という言葉がありますが、私は人とのご縁は、永遠になる場合もあると思っています。特に納棺師の仕事は、縁の大切さを感じることが多いです。皆さんにお会いできて、とても感謝しています。このご縁を大切にしていきたいと考えます。またお会いしましょう。


実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 養父校(名古屋キャンパス) 1年次生

男子9名、女子2名