地域住民の安全を守る柏市消防局東部消防署を訪問しました。消防署の訪問は初めてで、消防の仕事や特殊車両の見学、放水訓練などを通じて、火災予防、消火活動、地域とのつながり、安全を守ることの大切さなどを学びました。
職場観察実施日：2014/6/18
計画・進捗
2014年5月12日午後、趣旨説明と職場見学のお願いのため、柏市消防局東部消防署を訪れました。小中学生の職場体験を実施しているということで、スケジュールを調整して高校生も受け入れていただけることになりました。
事前打合せ ・ 事前学習
2014年6月18日4時限目：事前学習
柏市の消防局について、まずは配布した資料とワークシート、インターネットを活用して事前学習を行いました。続いて、ビデオを見て消防局の具体的な仕事について学びました。消防局の仕事が多岐にわたることを知り、生徒たちも感心していました。
当日の様子
2014年6月18日5・6時限目：職場見学
事前学習を終え、柏市消防局東部消防署へと向かいました。職場体験ということで、早速準備していただいた隊員服に着替えます。本格的な取り組みに生徒たちの期待も膨らみます。着替えた後、隊員の方に誘導していただき、局長さんへの挨拶を行いました。生徒たちはやや緊張していました。
まず外に出ると、隊員の方がはしご車を使った訓練を行っていました。はしご車の一番上からロープにつかまり降りてくるという、難度の高い訓練に、生徒も「すごい！」、「怖そう」、「危ない」などと非常に興奮していました。隊員の方から、はしご車への試乗を勧められました。緊張しながらも恐る恐るはしご車のワゴンに乗り、地上40メートルの高さまで上がりました。そこから見える景色の素晴らしさは、体験した生徒にしか味わえません。「すごく高かった」、「とても緊張して怖かった」、「遠くにスカイツリーが見えた」などの感想が聞かれ、非常に貴重な体験ができたようです。
次に、放水訓練を行いました。建物の中が燃えていることを想定し、勢いのあるホースをしっかりと握り、目標に向かって放水します。思った以上に水の勢いが強くて、支える手が非常に疲れたようです。
最後に、消防局で使用している特殊車両の説明を受けました。東部消防署には、ポンプ車2台、救助工作車1台、はしご車1台、排煙高発泡車1台、空気充填車1台、救急車2台、指揮車1台が配備されており、それぞれが専門的な機能を果たしていることを知りました。隊員の方にお礼の挨拶をして、集合写真を撮って今日の職場見学体験は終了となりました。
事後学習
職場体験後は体験報告書を作成しました。体験で学んだことや感じたこと、お世話になった方へのメッセージなどを書きました。
（以下、生徒報告書からの抜粋）
「実際に訓練で行うことを体験できてよかった」
「はしご車に乗り、高いところまでいけることが驚きでした」
「実際に防火衣と酸素ボンベを着て、とても重くて暑いということが分かり、消防士はとても大変だということが分かった」
「消防署の方がいざという時の為にいつでも出勤できるようにしている姿がとても印象的でした」
「放水は思った以上に大変で、防火衣を着ながらだと動きにくくてすごく大変な作業だった」
「隊員の方のすべての行動が熟練され尽くし、様々な技術が相まって人の命を救えるのだと思いました」
所感 ・ 振り返り
消防署の仕事というと、水で火を消す、というイメージがありますが、今回の訪問を通じて様々な機器・機材があり、それぞれの部署が様々な役割を担い、日頃の準備と連携により、私たちの生活が安心・安全に送れることを実体験として感じ取れたと思います。また、自分の将来を考える時に、この体験も進路選択の一つになったと思います。柏市消防局東部消防署の隊員の皆さんには大変感謝いたします。
協力者 ・ 生徒の声
<協力者の声>
大変ですが、やりがいのある仕事です。将来、職業を選ぶ時に、是非、消防の仕事というものも考えてみてください。本日は本当にお疲れ様でした。
<生徒の声>
お忙しい中、体験をさせていただいてすごく良い経験になりました。進路を考える上ですごくプラスになると思います。この経験は一生忘れられない思い出になりました。本当にありがとうございました。
協力先名・URL
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 高萩校（柏キャンパス） 1・2年次生
男子7名、女子2名