スペック株式会社の石見周三社長にお越しいただきました。ベンチャー企業として、ＴＶ『ガイアの夜明け』で取り上げられ話題になり、二ヶ月前の毎日新聞でも特集記事が掲載されていました。経済誌にも多く取り上げられていて、まさに「時の人」です。その石見社長に｢私の生き方」について語っていただきました。
しごと講話：2014/6/20
計画・進捗
しごと講話では、大きな志を持って熱いメッセージをおくってくださる方、自分の夢や生き方を語ってくださる方にお越しいただきたいと考えています。ありがたいことに、名古屋キャンパスにはそのような方が講師としてたくさんお越しくださっています。今回、スペック株式会社の石見周三社長が東海地方にいらっしゃることを知り、人を介してしごと講話のお願いをしました。石見社長は快く承諾していただきました。
事前打合せ ・ 事前学習
6月3日（火）・6月4日（水）、石見社長が特集された新聞記事を基に、事前学習を実施。石見社長は元々大手の音響機器メーカーで管理職をされていて、不況で社員を削減する担当になったこと。そのことに納得がいかず、辞めさせられる仲間の社員たちと一緒に会社を退職し、新しい音響機器のベンチャー企業を起こしたこと。今では、世界から注目される音響機器を作る企業に成長していること。そのような石見社長の人となりを学びました。
当日の様子
6月20日（金）午後、しごと講話を実施。石見社長のお話はとても分かりやすく、生徒たちは引き込まれて聞いていました。三重県出身で、東海地方に愛着をもっていること。そして今は東京に住んでいても、時々はこの東海地方に帰ってきていること。そして子供の頃より仲間を大切にされてきたことなどを話されました。さらに、会社では大きな役職をいただいて頑張ってきたこと。
それは常に働く仲間たちの支えによってやれてきたこと。勤めていた会社の業績が悪化し、人を減らさないといけない事態に陥ったこと。そして、その人を減らす仕事の責任者になり、それは自分のモラルでは耐え難いことだったこと。何とか働く仲間たちとその家族を救いたいと思い、責任を取って真っ先に辞め、辞めさせられる仲間たちと起業したこと。その後、悪戦苦闘、資金繰りに追われながらも、働く仲間、そして仲間たちの家族を想って頑張ってきたことなどを話されました。生徒たちは社長の一つひとつの言葉に頷いたり、考え込んだり、共感し合う空間となりました。
事後学習
＜当日の事後学習＞
お話の後、スペックの音響機器を使って音楽鑑賞をしました。「音楽は時空を超える」と石見社長は話されます。そして、「いい音楽は国境を越えるが、いい音響機器だって国境を越える。自分たちの会社はいい音で世界で勝負していく」とおっしゃいました。いつもイヤホンで音楽を聴いている生徒たちも、スペック株式会社の高品質な音響にじっくり耳を傾けていました。その後、ワークシートに感想や意見を記入しました。
＜5日後の事後学習＞ 6月25日（水）、石見社長が紹介された『ガイアの夜明け』を鑑賞しました。働くことについて考えさせられる、非常に感動的な内容でした。
＜ワークシートの意見・感想＞
・「石見社長は、その場限りの関係性や効率の良さを考えるようなやり方を、あまり良いとは思っていない。個人として向き合い、理想を追求していくことを大事にしていると思いました」（2年女子）
・「社長さんは、お客さんや作った物をすごく大事にしていて、すごいなと思いました。社長さんの会社のテーマは『音楽は時空を超える』。かっこいいと思いました」（1年女子）
・「ふだんの音楽とは全然違う音質で、石見社長のもってきたステレオで音楽が聴けて非常に良かった」（2年男子）
所感 ・ 振り返り
名古屋キャンパスでは、「本物に触れさせたい」を合い言葉に、しごと講話や職場観察に取り組んでいます。石見社長のお話、そして持参された音響機器は生徒たちに感動を与え、「人も、物も、本物に触れさせられた｣実感ができました。
協力先名・URL
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 養父校（名古屋キャンパス） 1～3年次生
男子21名、女子8名