郡山消防署職場観察と体験(福島県・高校生)

日ごろ私たちは安全な環境の中で生活をすることができていますが、それは見えないところで多くの方々に支えられているからに他なりません。今回、職場観察と体験ということで、学校近くにある郡山消防署のご協力をいただき、その日常の業務に触れる機会を頂きました。

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体験を通し一人ひとりが消防士の強い使命感と、日々の鍛錬の様子を目の当たりにし、こうした方々の支えがあって安心して暮らせていることを実感しました。また、震災時のお話を聞かせていただくことで、命の大切さについても実感させられるよい機会となりました。

職場観察実施日:2014/2/26

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計画・進捗

郡山消防署は学校から徒歩5分ほどの場所にあります。火事や災害、また病人の搬送等で、私たちの生活における重要な存在である消防署の仕事内容について理解を深めたいと考え、12月末に連絡をしたところ、快く受け入れてを頂き、体験内容などの打ち合わせを行うことになりました。

事前打合せ ・ 事前学習

12月19日(木)郡山消防署に連絡し、2月26日(水)に署内の見学と、消防活動の体験をさせていただきたいという旨を伝えました。担当の方との打ち合わせを行い、当日の内容について詳細を詰め、礼節(あいさつや礼儀作法)の訓練、署内の見学と業務内容についてのお話、また防火服の着装体験をさせていただけるとのことでした。

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事前に生徒向けのガイダンスを行い、注意事項の確認や質問事項などについて書き出し、いざ当日を迎えました。

当日の様子

2月26日(水)、当日は3名の男子生徒が参加しました。最初に案内をしてくださる担当の方と副署長さんにあいさつをし、消防署でのあいさつや敬礼の仕方についてレクチャーを受けました。「礼に始まり礼に終わる」と言われるぐらい、整列の仕方やお辞儀の角度など細かい決まりごとがあり、最初は緊張の面持ちでしたが、繰り返し訓練を行うことで次第に様になってきました。

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その後は大きな声であいさつをしながら署内の見学をし、実際に消防車や救急車の中を見せていただきました。いろいろな装備があり、中には億単位の車もあって、みんなびっくり。中は広くて立っても乗れるほどで、はじめての乗車に生徒は興奮気味でした。その後、レスキューの訓練を見学し、日夜、人命救助のために鍛錬を怠らない姿に感動しました。最後に防火服の着装を体験させてもらいましたが、救助に必要な用具等も合わせると、数十キロも背負うこととなり、この状況で機敏に行動すると聞くと、その大変さを実感しました。震災時には自分たちの危険を顧みず、人命救助や捜索活動等様々な苦労をされたということで、その使命感の強さと、消防士のみなさんの人を救いたいという熱い思いに改めて心を打たれました。

副署長さんからのお話を聞く姿は真剣そのもの。
副署長さんからのお話を聞く姿は真剣そのもの。
敬礼の練習
敬礼の練習

救急車の中は装備がたくさんあります。
救急車の中は装備がたくさんあります。
消防車の中は立って乗れるほど高いです。
消防車の中は立って乗れるほど高いです。

事後学習

体験終了後、教室に集まり、当日の振り返りを行いました。みんな、思い思いに感想を述べ合い、改めてお礼状を書くことになりました。

所感 ・ 振り返り

参加した生徒は熱心に見学と体験に取組んでいました。改めて消防士という仕事の重要性や苦労、また強い使命感に感動し、普段日常生活を当たり前のように過ごしているものの、こうした消防署の方々の日ごろの支えがあって、平和に生活が出来ていることを実感させられました。

生徒の声

消防士のみなさんは日々厳しい鍛錬を重ねて、人命を救うために活動をしていると改めて知り、感動しました。

協力先名・URL

実施校・参加者

私立 第一学高等学校 高萩校(郡山キャンパス) 1・2年次生

男子3名