すっきり秋田をみんなのチカラで(秋田県・高校生)

学校までの通学路は交通量の多い幹線道路です。車で通ると素敵な街路樹に包まれたさわやかな通りなのですが、実は目に見えないところには、結構ごみがあるという声が生徒の間からあがりました。

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その状況を自分たちの手で何とかしようということになり、秋田市のクリーンナップ運動とも連動して、清掃ボランティアを実施することになりました。手始めは秋田駅東口から学校までの道筋です。そして次に秋田市のメインストリートの広小路、観光名所である千秋公園の周囲をあきた若者サポートステーションの方々と一緒にきれいにしてみようということになりました。

 

ボランティア実施日:2013/9/4

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計画・進捗

最初は学校近隣の道路状況を2年生男子がリサーチしてきました。植え込み、街路樹下の隠れたところ、歩道から少し下がった場所などに、空き缶や壊れた傘、なんと放置自転車まで。クリーンナップの手順や必要な準備などを確認しました。また、あきた若者サポートステーションの担当者とも相談して、一緒に活動する範囲や活動する時間を決めました。天候の関係もあるので9月の実施回数は二回。そのうちの一回をあきた若者ステーションとコラボすることになりました。

事前打合せ ・ 事前学習

9月4日、1回目の実施には、ちょうど教員を目指しキャンパスに来ていた、インターンシップ中の大学生にも参加してもらうことになりました。最初にコースの説明とクリーンアップの道具の配布、そして時間や集合場所の確認を行いました。9月11日、2回目は移動距離が長くなるので、地図を配布して休憩を取りながら少し長い時間での活動をすることになりました。

当日の様子

1回目の9月4日、目につかないところにごみは結構あるようです。草を分けてみると見つかります。横断歩道のそばには、タバコの吸殻が。それを一つ一つ拾っていきます。大きなものと小さいものを分け、燃えるものと燃えないものを区別して袋に入れていきます。目的地の秋田駅はすぐそこに見えるのですが、ごみを拾いながらだと前に進みません。約800メートルの道のりを20分かけて目的地点に到着しました。炎天下をものともせず、クリーンアップは完了しました。インターンシップ中の大学生もとても良い笑顔です。

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2回目の9月11日は、秋田駅を越えて約2キロ先の千秋公園を目指します。秋田駅までの道路の両側は、少し前にゴミ拾いをしているのでほとんどゴミはありません。しかし、秋田駅周辺は、かなり放置されていた期間が長いと思われるアルミ缶やビン、ガラスもあり、手袋をはめて慎重に回収を進めました。途中、歩行者の方からの激励もあり、約40分かけて千秋公園に着きました。ここで、サポートステーションの皆さんとも合流して千秋公園(旧秋田城址)の周囲を一回りします。植え込みや堀の土手にあるごみを拾いながら、そして石碑や銅像を眺めながらのクリーンアップでした。

メインストリートを前進中。
メインストリートを前進中。
横断歩道の周りは集中的に。
横断歩道の周りは集中的に。

秋田駅東口。今日はここまで一日目終了。
秋田駅東口。今日はここまで一日目終了。
公園の緑地帯もスミズミまで。
公園の緑地帯もスミズミまで。

花壇の美しい城址公園。
花壇の美しい城址公園。
交通安全には十分注意。
交通安全には十分注意。

こんなところにもアルミ缶が。
こんなところにもアルミ缶が。
暑い中大変ご苦労様でした。
暑い中大変ご苦労様でした。

事後学習

町をきれいにすることは、個人がゴミを捨てないというところがスタートですが、実際はなかなかそうはいかず、隠れたところにごみが多いのには参加者みんなが驚いたようです。定期的にごみを拾うことと、コースを変えて回ってみることなどの工夫が必要だという声もありました。サポートステーションの皆さんからも、今度は別の地域を回ってみましょうという提案がありました。今後につながる2日間の活動でした。

所感 ・ 振り返り

校舎近隣の清掃は一週間に一度のペースで実施しています。長い時間をかけて長い距離を移動しながらのクリーンアップは、予想以上の重労働でしたが、途中で諦める参加者もなく無事に終われて、定期的な活動として続けていくことができると確信できました。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(秋田キャンパス) 1~3年次生

男子26名、女子21名(1・2回合計)