また、署員の方にご挨拶する時に使う名刺を生徒自身で作成し、見学の際に想定される質問を考えました。

特に、道路交通法の改定により、自転車の通行ルールが変わったことの話では、日ごろ自転車を利用している生徒も知らなかったようで、思わぬ情報収穫となりました。

次に、柏警察署に2台配属されている白バイの説明を受けました。交通課は交通違反の取り締まりが中心ですが、事故処理や交通安全指導など多岐にわたる業務があるそうです。また、約30kgもある白バイを運転するためには、日々の訓練が重要であり、白バイ養成専科に入隊して技術を磨く必要があるそうです。運転上の安全性にも配慮があり、隊員を守るためにベスト型のエアバックや車輪にABSなどの装備も付いているそうです。説明が終わった後、実際に白バイに試乗させていただきました。またがるのみですが、大変貴重な体験に生徒たちも大興奮でした。

また、パトカーの機能説明も受けました。パトカー一台で派出所の機能を果たすそうです。生徒たちは、無線機やサイレン、カーナビなど、装備されている機能に大変興味を持ってたくさん質問をしていました。

次に、署内を一通り見学しました。柏は千葉県警内で大規模な署で、現在は350名を超える署員の方が市民の安全のために働いています。各フロアごとに様々な部署があり、それぞれ分担、連携して業務にあたっています。ちなみに市川さんのお話によると、TVドラマ等で見かける取り調べの時に出される「カツ丼」は、「操作と食事の分離」の原則により、実際は出ないのだそうです。

その後、日ごろの体力づくりをしている道場を見学しました。武術師範の方のご厚意により、特別に護身術の指導をしていただけることになり、生徒たちもサプライズの体験に驚いていました。最初は、初めての護身術に戸惑い緊張した様子でしたが、師範の方のユーモアを交えた熱心な指導により、最初の恥ずかしさはどこへやら、次第に本気になってすり抜ける護身術にも取り組んでいました。自分の身は自分で守る、という貴重な体験をさせていただき、生徒たちの笑顔や満足な様子がとても印象的でした。

最後に、警察官の仕事のムービーを視聴しました。多岐にわたる業務と様々な組織があることを知りました。案内していただいた市川さんからは、市民の安全を守る仕事の尊さとやりがいのお話を聞き、生徒たちも改めて警察の仕事の素晴らしさを感じていました。

警察の仕事は、単に取り締まるだけではなく、市民がより安心して暮らせるよう、さまざまな取り組みを行っています。今回の職場見学を通じて、仕事に携わることの重要性と尊厳を改めて考えさせられました。千葉県警 柏警察署 警務課の市川さんをはじめ、署員の方々、公務で非常に多忙でありながら、生徒たちのために貴重な体験をご提供いただき、本当にありがとうございました。