広報の仕事を知ろう!(北海道・高校生)

札幌在住なら一度は目にしたことがある「広報さっぽろ」を作っている札幌市広報課の石田様にしごと講話をしていただきました。自分たちの家庭に届く広報誌はどのような過程で作られていくのかを学び、また、そこで働いている方の想いを知ることができた講話になりました。

 

しごと講話:2014/2/12

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計画・進捗

昼休みなどに生徒たちが雑誌を読んでいる様子をよく見かけます。観察してみると、男女ともファッションや趣味、テレビ情報誌などを多く読んでいるようです。そこで、普段手にしている雑誌はどのような過程でできているのか、また、作り手の人たちはどのような想いで作っているのかを学ぶ機会を作りたいと思いました。

事前打合せ ・ 事前学習

鮮やかな表紙が目を引きます。
鮮やかな表紙が目を引きます。

札幌市広報課様に今回のしごと講話のねらいをお伝えしたところ、職員派遣をしていただけることになりました。札幌市広報課では毎月、「広報さっぽろ」を発行しています。札幌の各家庭に配られていて、札幌市民であれば馴染みの深い広報誌です。

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生徒たちに聞いてみると、「お母さんが良く読んでいる」、「企画で興味があるものを読む」などの声があがりました。

また、事前学習では、「広報の仕事のイメージは何か」という問いかけをしました。この問いに対して、「広報という言葉自体にイメージがわかない」、「パソコンにかじりつくイメージ」、「人と沢山関わっているイメージ」などがあがり、実際に講話をしていただくにあたって、どんな仕事なのか知るという意欲が高まってきたようでした。


当日の様子

2月12日、札幌市広報課の石田様に、広報の仕事についてのしごと講話をしていただきました。普段の仕事内容、やりがいについてもお話をしていただき、生徒たちは少しずつ広報という仕事の理解を深めていきました。石田様は本庁の広報課で働く前に区役所に配属されていたそうで、その時のご経験もお話していただきました。区役所の窓口で働いた経験は、「市民の方々の生の声を聴く良い機会」だったそうです。

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実際にその経験をあったからこそ、「広報さっぽろ」の企画を練る際に市民の方々の視点に立てるとのことでした。 また、「広報さっぽろ」の企画をする体験学習を行い、どのような段階を経て、企画を作り上げていくのかということを学びました。この体験をして、「普段何気なく読んでいる記事にも一つひとつ想いが込められているんだ」と感想を話す生徒もいました。講話終了後、感想等をワークシートを記入したところ、「広報という仕事についてイメージがあまりわかなかったけれど、話を聞いて面白そうだなって思った」と記している生徒もいました。

職員派遣として講話をしてくださった石田様。生徒も参加しながらの講話になりました。
職員派遣として講話をしてくださった石田様。生徒も参加しながらの講話になりました。
今までの市の職員としてのお話もしてくださいました。
今までの市の職員としてのお話もしてくださいました。

実際に企画を考えてみるなどの体験も。
実際に企画を考えてみるなどの体験も。

事後学習

講話終了後、事後学習としてワークシートに感想や学んだことをまとめました。「読者の方の目を引くような文章の工夫をしているということを聞いて、自分目線だけの仕事ではいけないと思った」、「広報の仕事と聞いて、パソコンばかり操作しているイメージだった。でも、実際には人の話を聞くことが大事だと思った」、「世の中ではどんなことが問題になっていて、どんなことが流行になっているかなどの情報収集も必要だと感じた」などの感想が出て、授業後も生徒たちは今回の講話について話していました。また、完成したワークシートにお礼状を添えて、石田様にお送りしました。

所感 ・ 振り返り

石田様にはご自身の仕事への想いも語っていただき、生徒たちはその想いにどんどんと引き寄せられていました。また、馴染み深い「広報さっぽろ」のお話だったため、興味を持って聞いていたようです。

生徒の声

小さい頃から何度も「広報さっぽろ」を手に取っていましたが、作り手の立場に立って読んでみたことは一度もありませんでした。読み手に理解してもらい、行動に繋げていくために、努力している姿勢がかっこいいと思いました。ありがとうございました。

協力先名・URL

札幌市市長政策室広報部広報課

http://www.city.sapporo.jp/somu/KOHO-SHI/index.html

実施校・参加者

私立第一学院高等学校 高萩校 札幌キャンパス

男子11名、女子11名