旅館に学ぶおもてなし(茨城県・高校生)

サービス業に興味をもっている生徒を対象に、旅館の職場体験を実施しました。協力してくださったのは、茨城県北茨城市にある老舗旅館「としまや月浜の湯」さんです。としまや月浜の湯さんは、北茨城でも有名な旅館でそのサービスの良さには定評があります。その旅館の女将さんにご協力いただけることになりました。

 

職場観察実施日:2013/12/2

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計画・進捗

電話や訪問での打合せを繰り返し、12月2日の実施が決定しました。とても教育熱心な女将さんで、自ら勉強会の内容を考えてくださるなど、様々な面で協力してくださいました。

事前打合せ ・ 事前学習

事前学習
事前学習

11月29日に事前学習を行いました。実施にあたっての心構えを含め、女将さんや従業員の方々に質問したいことなどを考えました。また、自己紹介の練習など進路指導を含めた学習をすることができました。


当日の様子

12月2日に旅館を訪問しました。まず、職場体験では朝膳の片付けを体験させていただきました。食器を運んだり、洗ったり、テーブルを綺麗にしたりしました。担当していただいた従業員の方には、お忙しいにもかかわらず、笑顔で丁寧に教えてくださいました。

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次に、女将の渡辺さんが、「学生と社会人の違い」や「社会に出たときのルールやマナー」、「人とコミュニケーションをとるときのコツ」など、社会に出たときに役立つことやサービス業のことについて話をしてくださいました。「いつも人に見られていることを意識する」、「言葉は自分を映す鏡」、「表情や挨拶だけでその人の93%の印象が決まる」など、何十年もの女将の経験があるからこそ言える、普段の生活でも役に立つような素晴らしい内容でした。普段の生活でも役に立つ内容でした。生徒たちも真剣に話を聞き、少しでも多くのことを吸収しようとする姿勢が窺えました。

女将さんの経験をふまえた貴重なお話でした
女将さんの経験をふまえた貴重なお話でした
手際よくこなせました
手際よくこなせました

たくさんメモをしました
たくさんメモをしました

事後学習

終了後、学校に戻りすぐに事後学習を行いました。生徒からは、「大変だったけれど、とてもいい経験になり、自分のためになるような話を聞くことができた」と言っていました。また、何を学んだかを聞くと、「社会で働くということは、一つのものに向かっていろいろな人と協力して取り組むこと」、「計画を立てて、実践していく。それが習慣になっていくこと」、「『できない』、『無理』は言ってはいけない。

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それを言ってしまうと自分の可能性を消してしまうこと」などと言っていました。このような社会に出る上で大切なことを肌で感じることができ、とても良い経験になりました。

12月12日には、感謝の手紙と感謝状を渡しにいきました。生徒たちはしっかりと手紙や感謝状を読み上げ、贈呈することができました。女将さんも喜んでくださり、物事を最後までやり遂げる大切さや相手の気持ちを考えることの大切さを学ぶことができました。このような体験を通じて、生徒たちは人を喜ばせることの嬉しさや大切さを感じることができたと思います。

事後学習で掲示物を作成しています
事後学習で掲示物を作成しています
感謝状とお礼の手紙お渡ししました。本当にありがとうございました
感謝状とお礼の手紙お渡ししました。本当にありがとうございました

所感 ・ 振り返り

今回の体験を通じて、参加した生徒に将来のことを考えさせるきっかけを与えることができました。実際に働いている人たちの言葉には重みがあり、生徒の心にも響いている様子でした。女将さんをはじめ、月浜の湯の皆さん、貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。

協力先名・URL

としまや 月浜の湯

http://www.tukihama.co.jp/

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校 2年次生

女子2名