日本の衣装の変化と博物館の仕事(栃木県・高校生)

今回は職場観察でもお世話になった栃木県立博物館様にお願いをして、日本の衣装の変化と博物館の仕事内容について講演をしていただきました。女子生徒の代表者が十二単衣を重ねていくのを見て、当時の人々が、如何に服を着るのに時間をかけていたかが分かったようです。また、博物館の仕事についても理解を深めることができたようです。

 

しごと講話:2013/12/20

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計画・進捗

7月に職場観察でもお世話になった栃木県立博物館の加藤さんに博物館の仕事内容について講演をお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。さらに当日は日本の昔の衣装についても講演してくださることになり、十二単衣と鎧をお持ちいただき、代表の生徒に試着させてもらえることになりました。

事前打合せ ・ 事前学習

数回加藤さんと電話でやりとりをし、当日の来校時間や準備物の確認をしました。やりとりの中で、当日までに十二単衣と鎧を着る代表者を選んでください、という依頼をいただき、男子1名と女子1名が着ることとなりました。また、講演中生徒達が感じたことや学んだことを書くようにワークシートも用意しました。

当日の様子

12月20日11:00に加藤さんを含む3名の博物館職員の方々が来校し、打ち合わせを行いました。15分間の着付けの準備を終えた後、11:20から「しごと講話」がスタート。生徒達は箱の外に出されていた十二単衣と鎧に興味津々でした。まず始めに女子の十二単衣の着付けを行いました。何重にも着ていく姿に、生徒達から「重そう」「きれい」などの声がでました。

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着付けをしながら、加藤さんが十二単衣一枚、一枚を分かりやすく説明してくださったので、見ている生徒達もうなずきながら熱心に耳を傾けていました。次に鎧の着付けが行われ、試着予定だった男子生徒が出席できなかったため、第一学院の惣江先生が急遽着ることに。すべて装着を終えた惣江先生を見て、生徒から「かっこいい」という声が上がっていました。最後に加藤さんから博物館の仕事についての説明をいただき、しごと講話は終了しました。1時間という短い時間でしたが、生徒達にとって実りのある1時間になった様です。

十二単衣についての説明
十二単衣についての説明
十二単衣の着付け①
十二単衣の着付け①

十二単衣の着付けの様子を見ている生徒達
十二単衣の着付けの様子を見ている生徒達
十二単衣の着付け②
十二単衣の着付け②

鎧の装着完成
鎧の装着完成
十二単衣と鎧のツーショット
十二単衣と鎧のツーショット

事後学習

生徒に今回の「しごと講話」を受けて、気づいたことや学んだことをワークシートに書いて、提出してもらいました。生徒のシートを見ると「今と昔ではファッションや流行が違うことがわかった」「十二単衣(12kg)を着たら肩がこりそう」など、さまざまなことが書かれていました。生徒達は今回の「しごと講話」を通じて、時代によって考え方の違いがあることを学べた様です。

所感 ・ 振り返り

今回の「しごと講話」で日本の歴史や博物館の仕事内容を同時に学ぶことができました。日本の歴史に触れ、歴史に興味を持ち、将来は博物館で働きたい、歴史に携わる仕事がしたいという生徒が現れてくれたら素晴らしいことだと思います。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(宇都宮キャンパス) 1~3年次生

男子4名、女子18名