★動画あり★農業体験ボランティア パート2(宮城県・高校生)

仙台キャンパスでは、地域の方々や各種団体の方々のご協力をいただき、生徒がさまざまな挑戦をしています。夏休みに仙台若者サポートステーションの皆様のご協力のもと、就労訓練の一つである農作業ボランティア活動を行いました。今回で3回目の参加となります。大根やにんじんの収穫のお手伝いをさせていただきました。

 

ボランティア実施日:2013/11/13

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計画・進捗

これまでに2回農作業ボランティアを体験させていただき、今回で3回目の参加です。参加した生徒も2回目もしくは3回目ということで、継続的な参加によって自然と触れ合うことだけでなく、農作物の成長を肌で感じることができる機会となります。時間と労力をかけ、愛情を注いで育ててきた農作物の成長を目の当たりにすることで、生徒の心の変化や達成感を味わう機会となるよう期待しています。

事前打合せ ・ 事前学習

11月1日(金)、全学年を対象としたロングホームルームにて農業体験の日程を告知。希望調査を実施しました。農業体験当日はタームブレイク期間といって普段の学習とは一味違った取り組みを集中的に実施する期間でもあり、様々な体験が用意されています。

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被災地ボランティアや仕事講話、レクリエーションなどの取り組みが選べる中、これまで継続的に参加してきた3名が立候補。今まで以上に生徒の期待が感じられる雰囲気の中、事前学習を実施しました。また、農業体験にご協力いただいている宮城県川崎町の北東ファーム農場長の伊藤さんからも期待のお言葉をいただき、3名の生徒も「他者貢献」の気持ちを抱いて当日を迎えます。

当日の様子

11月13日(金)、農業体験当日。今週に入ってから12月中旬並みの天候が続いており、この日も朝の気温は仙台市内で1℃と真冬並み。収穫予定の大根の生育にも影響が出ているそうです。そのため、今回はにんじんの収穫をメイン(大根の収穫も多少あり)にお手伝いすることなりました。

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無農薬で育った農作物は香りが強く、甘みも豊富に含んでいるのが特徴です。にんじんは折れやすいため、1本1本周りの土をきれいに掘り、丁寧に地面から抜いていきます。これまでに経験した長ナスの収穫とは勝手も違い、農場長の伊藤さんからコツを教わりながらの作業です。地面から顔を出したにんじんや大根を丁寧に掘り起こすと、土にまみれた立派なにんじんや大根が姿を見せてくれます。にんじんはそれから葉っぱの部分を切り落とし、箱につめていきます。大根は葉っぱがついたままにします。「葉っぱの部分が実はおいしい」と伊藤さんが教えてくれました。

無農薬栽培のため突然変異が起こることもあるそうで、真っ白なにんじんや大きくなりすぎた大根なども見せていただきました。北東ファームさんは、「おいしく、体にいい野菜」をつくることで人々の健康に貢献したいとおっしゃっていました。食品に関わるニュースを毎日のように耳にしますが、農家の方々の消費者に対する想いを聞かせていただき、「感謝の気持ちを持って食事をしよう!」という決意を固めた3人でした。

にんじんの収穫方法を真剣に聞いています。
にんじんの収穫方法を真剣に聞いています。
1歩1本指で丁寧に掘ってから収穫します。意外と重労働で、腰も痛くなります。
1歩1本指で丁寧に掘ってから収穫します。意外と重労働で、腰も痛くなります。

こちらは立派な大根です
こちらは立派な大根です
無農薬だからこそ、真っ白な「にんじん」にお目にかかることができました!
無農薬だからこそ、真っ白な「にんじん」にお目にかかることができました!

サポステの尾形さんと藤村さんと一緒に、収穫したにんじんを箱につめています。
サポステの尾形さんと藤村さんと一緒に、収穫したにんじんを箱につめています。
農家ならではの光景ですね。もちろん公道ではできません。
農家ならではの光景ですね。もちろん公道ではできません。

事後学習

北東ファーム様よりおみやげとしていただいた大根とにんじんを持って学校へ戻りました。校舎に戻るとすぐに事後学習。2回目ないし3回目の作業で得た気づきや感想を、お世話になった農場長への手紙にまとめました。

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また、11月16日(土)に開催されたキャンパス祭では、北東ファームで収穫された大根やにんじん、小松菜など旬の野菜を販売させていただきました。午後1時からの販売開始でしたが、来場された保護者の皆様や地域の皆様も喜んで購入してくださり、午後3時には完売。キャンパス祭を盛り上げる一大イベントとなり、生徒たちも喜んでいました。北東ファーム様のご厚意でいただいた野菜の収益金は、全て「国際連合世界食糧計画WFP」へ義援金として寄付させていただきました。

 
農場長の伊藤さん。「わたしが作りました!」
農場長の伊藤さん。「わたしが作りました!」
キャンパス祭では多くの方が新鮮な野菜を購入してくださいました。
キャンパス祭では多くの方が新鮮な野菜を購入してくださいました。

所感 ・ 振り返り

8月から継続的に農業体験ボランティアをさせていただき、生産現場の苦労や楽しみについて学ぶ機会となりました。加えて、大変な作業にもかかわらず、「また来たい!」と目を輝かせる生徒の笑顔が印象的でした。愛情をかけて育てた農作物がそれに応えるかのように成長する様子に、参加した生徒は愛着や一種の親心のようなものを抱いたのかもしれません。

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これから冬になり、収穫などの作業は少なくなりますが、今後は来年の春に向けた種まきや苗植えなどを体験させていただく予定です。種の状態から農作物がどのように成長していくのか、成長過程を見守りながら、今年以上に農家の方々の苦労や食べ物のありがたさを肌で感じることができると期待しています。

生徒の声

内海 亮祐さん

協力先名

農業生産法人株式会社北東ファーム

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(仙台キャンパス) 1~3年次生

男子3名