酪王乳業の職場観察(福島県・高校生)



地元で有名な「酪王乳業」で職場観察を行いました。どのように仕事をしているのか、どのようなことに苦労されているのかなど、実際の声を聞いて、働くことのイメージを持ってもらうために実施しました。また、地元で長く愛される企業を知ることで、地元の人たちの苦労や歴史を感じてもらうことも狙いでした。

 

職場観察実施日:2013/10/9

計画・進捗

生徒たちに、様々な仕事があり、またその中身も多種多様だということを知ってほしいと考え、市内にある酪王乳業に職場観察を依頼したところ、快く承諾していただきました。将来就職することはわかっていても、仕事の内容やその苦労はわからないという生徒や、将来やりたいことがまだ漠然としているという生徒のために、将来の方向性を見出せる良いきっかけになればと依頼をさせていただきました。

続きを読む

9月初旬にお願いの電話をし、10月9日(水)に職場観察をさせていただくことになりました。

事前打合せ ・ 事前学習

移動はバス。あまり乗りなれていない生徒もいました。
移動はバス。あまり乗りなれていない生徒もいました。

10月9日(水)12:50より、酪王乳業がどのような企業なのかと質問事項をまとめました。時間を取ってくれることに感謝をし、きちんとお礼を言えるように指導しました。また、見学後に質問できるよう、質問事項を良くまとめておくように伝えました。


当日の様子

10月9日(水)13:50より、酪王乳業の鈴木さんからお話をいただきました。酪王乳業の理念やどのようなことに重視して仕事をしているのか、どのように作られているのかなど説明をいただいた後、実際に牛乳の製造をしている工場を案内していただきました。生乳の管理から、その後の殺菌やパック詰めの様子など、生乳から牛乳になり私たちのもとに届くまでの工程を見学しました。

続きを読む

その後、別室に移動して、酪農家から工場に届いて加工されるまでの工程を映像で学び、その仕組みなどを知りました。また、震災後の苦労や購買者にどのように支えてもらっているのかの話を聞き、地元貢献のために頑張っている様子を見せていただきました。見学後には積極的に質問している姿も見られ、とても有意義な時間になったようです。ご厚意で生徒たちにカフェオレを準備してくださいました。

真剣に聞いています。
真剣に聞いています。
工場内の様子に一同集中。
工場内の様子に一同集中。

スクリーンを使った説明。
スクリーンを使った説明。
今回説明してくださった鈴木さん。カフェオレを紹介しています。
今回説明してくださった鈴木さん。カフェオレを紹介しています。

事後学習

10月9日(水)16:00、事後感想やお礼状を記入してくるよう生徒に伝えました。感想には、「カフェオレがそんなに人気だと知って驚いた」「さすがカフェオレ!」と、酪王牛乳への愛情が書かれたものや、「震災後の状態を見て驚いた」「復興には苦労があったんだろうと思った」など、震災後の復興を考える意見、また、「鮮度管理や検査などが細かくて、おいしい牛乳を届けるための大変さややりがいがわかりました」「地元愛が伝わってきました」「ひとつひとつに心をこめてというモットーがとても印象に残った」など、仕事に対する学びや発見が書かれていました。

所感 ・ 振り返り

好んでいるものの裏側を知るということで、生徒たちの積極的に取り組む姿が印象的でした。農業方面に進路を考えている生徒も参加しており、将来につながる職業観の学びにもなったようです。また、あえて学校から離れた場所を見学することで、移動の手段や公共機関の使い方を改めて学習する機会にもなったと思います。今まで家に引きこもりがちで、外に出たことがあまりない、という生徒も少なくはないため、このように遠い場所に繰り出すという取り組みも、彼らにとっては学びがあるのだと気づかされました。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(郡山キャンパス)

男子8名、女子7名