「タンクマ」編集会議に参加、有限会社ウルトラハウスを訪問。(熊本県・高校生)


生徒たちが、熊本の地域情報雑誌「タンクマ」等を発行している出版社ウルトラハウスに出向き、仕事の様子を観察する取り組みである。実際観察させていただいたのは、「タンクマ」の秋の特集を組む編集会議である。興味深い様子で多くの言葉をメモする生徒たちであった。事後学習として、新聞を作成する。

 

職場観察実施日:2013/9/25

計画・進捗

生徒や職員が日頃手にする地元のタウン情報誌ができるまでの様子を見せていただきたいと思い、編集部へ依頼。快諾してもらい、編集に興味のある生徒、本が好きな生徒、ものづくりに興味のある生徒を中心に実施することにした。

事前打合せ ・ 事前学習

事前打ち合わせでは、可能であれば取材に同行させてもらい、難しいようであれば日頃行っている会議に参加させてもらうことになった。その後、実施前日に先方より、取材は長時間になる可能性があるため、会議の方が適しているかもしれないというお話があり、編集会議への参加が決定した。

当日の様子

9月25日(水)、熊本市の中央街にあるビルに歩いて向かう。午後2時より、地域情報雑誌「タンクマ」編集部の打ち合わせ会議に同席し、観察開始。編集部3名のメンバーで、次号特集を組む「温泉・紅葉」のテーマのもと、話が展開する。「秋のご飯がメイン」「若い女性、カップル、子ども連れがターゲット」という言葉が飛び出し、生徒たちは身を乗り出しはじめる。

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生徒たちは、興味深く話を聞き、自分もまるで編集委員であるかのように、発せられる言葉を細かくメモしていた。編集者の方への質問も積極的に行い、準備してきた質問以外にもその場で思いついたことを発言できていた。見学が終了しビルを出ると、「面白い」「思っていたより堅苦しくなかった」等と、笑顔で感想を口にしていた。親しみやすい職場の雰囲気が、生徒たちをリラックスさせたようである。

編集者の方へ質問
編集者の方へ質問
会議の様子
会議の様子

事後学習

9月25日(水)3時30分頃、校舎に到着。早速、お礼の手紙を書き、事後学習シートを記入する。雑誌の企画・編集を行っている会社の編集会議を見学したことで、この業種に進むのもいい、と感じた生徒もいたようである。編集者の方がおっしゃった、「元気な挨拶ができることが大事、それができるとどこに行ってもかわいがられる」「やらない後悔よりやったほうがよい」という言葉が印象に残ったようだ。

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現在、見学内容を新聞にまとめる作業を行っているが、今回は専門家である編集者の方々に見てもらうことになるため意気込みがうかがえる。

所感 ・ 振り返り

職場観察の回数を重ねる毎に、生徒たちの成長が窺える。積極的な発言や落ち着いて話を聞く態度、文章としてまとめる力などが身についていることを実感させられた。お礼の手紙、ワークシートへの記入においても、書くスピード、語彙の豊富さ、字数の多さ等からそのことを窺い知ることができた。また、仕事内容や人柄に魅力を感じると、意欲が高まり積極的に言動できるようである。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 養父校(熊本キャンパス) 2年次生

男子1名、女子2名