農業体験ボランティア(宮城県・高校生)




第一学院高校 仙台キャンパスでは、地域や各種団体の方々にご協力いただいて、生徒たちは様々な取り組みをしています。応援してくださる中に、仙台若者サポートステーション(通称:サポステ)があります。若者の就労支援をしているサポステのスタッフの方より、就労訓練の一つである農作業ボランティアにお誘いいただき、夏休みを利用して活動することにしました。

 

ボランティア実施日:2013/8/7

計画・進捗

サポステのスタッフの方に講義を行っていただくこともあります
サポステのスタッフの方に講義を行っていただくこともあります

今回の農業体験ボランティアは、サポステで就労訓練を行っている皆様とともに作業をします。サポステや受け入れてくださる農場の方々と事前に打ち合わせしたところ、炎天下の不慣れな作業になることが予想されたため、午前中の涼しい時間を作業に当て、休憩を挟みながら活動をすることに決定しました。

続きを読む

仙台キャンパスで初めての取り組みのため、まずは少人数で実施することにしました。


事前打合せ ・ 事前学習

7月20日に事前学習を行いました。出荷用の野菜が栽培されている畑は広大で、梅雨明けが遅かったとはいえ、夏の外での作業です。作業に必要な長靴や軍手、汗拭きタオル、飲料水などの持ち物を確認。宮城県は野菜を生産する農家が多いとはいえ、生徒たちが市場に流通する野菜の収穫に携わるのは初めてのことなので、緊張している様子が感じ取れました。

当日の様子

8月7日、仙台市の南西に位置する川崎町の農場では、夏野菜の収穫が急ピッチで進められています。今年の東北地方の梅雨明けは8月3日。7月中旬以降の長雨と低温により、農作物の生育に影響が出ているそうです。しかし、天候不良にも負けず、収穫を待つ作物で畑は活気に満ちています。

 
続きを読む

今回は、長ナスの収穫をお手伝いすることになりました。収穫した長ナスは、仙台土産の一つである「仙台長なす漬け」の原材料などになるそうです。茎やヘタにある棘に注意しながら、9センチほどに成長したナスを収穫します。最初は恐々作業していた生徒も、次第にスピードがアップ。どんどん作業が進みます。作業の傍ら、傷がついたり曲がったりしているナスは畑に捨てられていきます。捨てられるナスが少なくないことに、「もったいない」、「商品を作るのは難しい」と、生徒から実感のこもった声があがりました。作業指導をしてくださった農場長から色々なことを教えていただき、農業の難しさや収穫する喜びに気づくことができました。

また、作業の合間には、もぎたてのピーマンを丸かじりさせていただきました。ピーマン独特の苦味が少なく、口いっぱいに広がる甘さに、ピーマン嫌いの生徒も1個食べきることができました。作業後には、収穫されたナスが運搬用のケースに入れられ高く積み上げられていて、生徒の顔は達成感と心地よい疲労に包まれていました。

農場長に質問しながら、作業手順を覚えていきます
農場長に質問しながら、作業手順を覚えていきます
広大な畑が眼前に広がります
広大な畑が眼前に広がります

気がつけば、出荷用ケースがナスでいっぱいになっていました
気がつけば、出荷用ケースがナスでいっぱいになっていました
作業の合間にピーマンを丸かじり
作業の合間にピーマンを丸かじり

たくさん収穫できました
たくさん収穫できました
農場長の伊藤さん、ありがとうございました。
農場長の伊藤さん、ありがとうございました。

事後学習

8月7日、作業後、校舎に戻ります。生徒の表情は達成感からか誇らしげです。ボランティアで得た感動の熱が冷めないうちに、事後学習を行いました。気づきや感想を、お世話になった農場長への手紙としてまとめることにしました。

続きを読む

炎天下の作業で疲労が見られる生徒もいましたが、農場長と交わした会話を仲間同士で共有しながら、集中して手紙の作成に取り掛かります。生徒それぞれの表現で、毎日大変な仕事に従事されている農場長や農場のスタッフの方々への称賛と、農作業の楽しい思い出がまとめられた手紙が完成しました。作成した手紙は当日の写真を添えて農場長へ郵送しました。

所感 ・ 振り返り

農作業を通じて、生産現場の苦労や楽しみについて生産者の方から直にお話を聞くことができました。猛暑の中の作業にもかかわらず、「また来たい」と目を輝かせながら帰路についた生徒の笑顔が印象的な活動となりました。サポステの方を通じて生徒の書いた手紙に農場長が感激したというお話をいただきました。また、農場長より、「また来て作業をしてほしい」という嬉しいお誘いをいただきました。キャンパス内では、9月2日の2学期の始業式にてみんなで共有し、参加生徒の活躍を称賛しました。

 
続きを読む

また、今後も農業体験ボランティアを行いたいという生徒の声があり、9月以降も実施することになりました。仙台若者サポートステーションの皆様との連携から農場とのつながりを得て、地域と第一学院との連携がまた一つ増えたプログラムとなりました。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(仙台キャンパス) 2・3年次生

男子2名、女子1名