伝えたい“想い”を食に込めて(大阪府・高校生)



今回のテーマは「食」です。パティシエ エス コヤマのオーナーシェフであり、ショコラティエである小山進さんのお話を聞きます。また、身近な食品の関連機械を開発・製造している株式会社矢田製作所さんにて、実際の機械や作業風景を見学させていただきます。手作りのもの、食品関連機械のもの、双方の面から食に関する仕事をされている方の想いを学びます。

 

職場観察実施日:2013/8/30

計画・進捗

尼崎商工会議所の産業部が主催する「尼崎ものづくり塾」に申し込みをします。尼崎市は、阪神工業地帯に位置しており、ものづくりの町として多くの企業・工場があります。高度な技術力による製造過程を体感し、ものづくりへの熱い思いを学びます。尼崎商工会議所は、普段から職場見学の場や体験学習の案内をキャンパスに送ってくださり、今回もその案内をいただきました。

事前打合せ ・ 事前学習

商工会議所内での事前ガイダンス
商工会議所内での事前ガイダンス

キャンパス長が商工会議所の担当者の方との打ち合わせを行いました。事前学習では、各自質問してみたいことや見てみたいことを考え、マナーについても学びました。


当日の様子

8月30日、職場観察当日。オーナーパティシエの小山さんから、「どんな仕事でも相手がいる。だから相手に伝わるように仕事をしなければならない。ケーキ屋もケーキが作れればよいわけではない。相手を楽しませるものを作らなければならない」というお話がありました。また、生徒たちに、「大きな声で挨拶、人の目を見て話をする、聞く。これは大人になってもすごく大事なこと。今のうちからできるようになっておこう」とメッセージをいただきました。

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その後、株式会社矢田製作所にて、まず全自動成形器の説明VTRを見ます。続いて、実際の成形機を使った製作現場を見学しました。生徒たちからは感嘆の声が漏れます。「日本の技術力はすごい」「昨日食べた餃子もこの機械を使用して作られたのかも」など素直な感想が多く聞かれました。

小山シェフから食にかける想いを聞きました
小山シェフから食にかける想いを聞きました
株式会社矢田製作所でのガイダンス
株式会社矢田製作所でのガイダンス

見学風景(1)
見学風景(1)
見学風景(2)
見学風景(2)

完成した餃子です
完成した餃子です

事後学習 ・ 成果発表会

それぞれ感じたこと、学んだことをまとめます。「プロ意識の迫力を感じた」「みんな仕事に対する誇りを持っている」「作業と仕事の違いを学んだ」などの声が上がりました。手作りの食、機械作業の食、一見異なるものに見えますが、そこに掛ける情熱やプライドは共通であることを感じたようです。

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また、食品製作の向こうに居る相手を意識した共通の想いを学ぶことができたようです。その他には、全自動成形機における日本の技術力にも圧倒されたとの声も多く上がりました。携わっている方々の「食」に掛ける「想い」を知ることができた職場観察となりました。

所感 ・ 振り返り

カリスマパティシエの作る洋菓子、全自動成形機による餃子やシュウマイ作り、正反対にも見える「食」への仕事です。しかし、そこに流れる相手への「想い」、情熱やプライドについて学ぶことができました。食品がテーマだったため、皆が身近に感じることができたようです。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 養父校(大阪キャンパス)

男子2名、女子2名