「働く」ことを知り、高校生活の充実をはかる(福岡県・高校生)




銀行で働く人々はどのような意識をもって働いているのか。見学した生徒は、希望進路がはっきりとしている生徒、自分の夢をもっている生徒、まだ何も決まっていない生徒など様々な状況でしたが、見学を終えた後は皆が充実した顔をしていました。地域を力強く牽引されている福岡銀行。地域の人々の幸せのためにという気持ちを生徒たちに感じてもらえたと思います。

 

職場観察実施日:2013/8/21

計画・進捗

以前、金融関係の方に講話をしていただきました。その講話を聞いた生徒の「銀行って具体的には何をしているんだろう」、「お年玉を貰って銀行に預けているけれど、お金の流れはどうなっているんだろう」という素朴な疑問もあって、職場見学をお願いしました。福岡銀行さんには昨年もご協力いただきました。ご担当の方も覚えてくださっていて、快諾していただき今回の実施となりました。

事前打合せ ・ 事前学習

事前にしっかり学びます。
事前にしっかり学びます。

7月11日、福岡銀行のご担当者様と打合せを行いました。昨年の実施内容をベースにスケジュールを組み、また、より詳しく意欲的に取り組めるよう、高校生用の「ふくおかフィナンシャルグループ」のパンフレットをいただきました。

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8月19日、事前学習を行いました。職場観察をする意義を学び、頂いたパンフレットの内容を確認し、当日質問する内容を考えました。


当日の様子

8月21日、銀行へ行くと、案内係の方が笑顔で迎えてくださいました。参加生徒5人とも緊張していましたが、その笑顔で少し和らいだようです。会議室へ行くと、ホワイトボードに歓迎のメッセージが。そして新入社員のお二人も、笑顔で接しやすい雰囲気を作って迎えてくださいました。最初に支店長さんからお言葉を頂き、自己紹介をした後、ふくおかフィナンシャルグループのDVDを視聴しました。

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次に金融・銀行について、資料を見ながら学びました。新入社員のお二人からは、入社時の実体験をお話頂きました。「高校生のときは、何事にも自分なりの楽しみをもって過ごすことが大切」という言葉が、生徒たちの印象に残ったようです。また、銀行員は「新人とベテランで関係なく、行員である以上プロ意識を持つことが大切」とのことでした。次に、銀行内見学ツアーへ。普段はカウンターの奥に入ることはできませんが、貸金庫や重要書類の管理の仕方、カウンター奥や会議室などを見学させて頂きました。また、円以外の紙幣を見ることができ、レートなども学びました。会議室に戻ると、札勘体験をさせて頂きました。擬似のお札を50万円分程を手に取り、扇子のように広げ4枚ずつ数えます。行員の方の手捌きはやはりプロです。簡単なように見えて実際やってみるととても難しく、行員さんのようにはいきませんでした。生徒は枚数読みに時間が掛かりましたが、とても楽しく学んでいました。適宜質疑応答ができ、前もって考えていた質問も含め、全てお答え頂きました。非常に有意義な職場観察の時間となりました。

温かく迎えていただきました。
温かく迎えていただきました。
気さくな新入社員のお二人。高校生の頃の職業観や、充実をはかるためのアドバイスも話してくださいました。
気さくな新入社員のお二人。高校生の頃の職業観や、充実をはかるためのアドバイスも話してくださいました。

貸金庫。行員の方々も滅多に入らないそうです。貴重な体験です。
貸金庫。行員の方々も滅多に入らないそうです。貴重な体験です。
銀行のカウンター内や応接室、行員の方の休憩場所なども案内してくださいました。
銀行のカウンター内や応接室、行員の方の休憩場所なども案内してくださいました。

一千万円!自然と顔がにやけてしまいます。
一千万円!自然と顔がにやけてしまいます。
一千万円より、500円玉硬貨の方が重かったです。
一千万円より、500円玉硬貨の方が重かったです。

札勘体験。手の動きがプロでした。入社するとまず初めに札勘を練習するそうです。
札勘体験。手の動きがプロでした。入社するとまず初めに札勘を練習するそうです。

事後学習

翌日の8月22日、事後学習を行いました。事前学習用のワークシートや当日の資料などを見ながら職場観察を振り返り、見たこと、知ったこと、学んだことをワークシートにまとめました。「何でも一人でやらなければならないと考えず、支えてくれる人がいることを忘れてはならない」「信頼関係の構築が大事」「接客をするときはお客様の立場になり、何をして望んでいるかを汲み取ることが大事」「新人・ベテラン問わず、プロ意識を持たなければならない」「スケジュール通りに仕事が進まないこともある。

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臨機応変な対応が必要となる」など、印象に残った言葉を振り返りました。お礼の手紙では、「介護関係の仕事を考えているが、人に接する姿勢は同じだと思うので、とても勉強になった」「将来のことはまだはっきりと考えていないが、働くことのへのイメージが湧き、プロ意識をもって働くことがとても大切だと思った」などが書かれていました。生徒一人ひとりが意欲的に取組み、職場観察を通して「働く」ことへの関心が高まったようです。後日、お礼に伺った際も温かく迎えてくださり、手紙を読み写真コラージュを見て、大変喜んでくださいました。

所感 ・ 振り返り

福岡銀行は地域を力強く牽引されていて、地方銀行として上位に位置する銀行です。「あなたをいちばんに」をスローガンに、地域に多大な貢献をされています。迎え入れて頂く姿勢や実施内容についての準備など生徒目線で考えてくださり、生徒たちはとても意欲的に取り組むことができた職場観察となりました。この職場見学では2年生が3人参加しており、今後の職場見学でも様々な分野の職業を見てもらいたいと思いました。

協力者 ・ 生徒の声

協力者の声

非常に価値有る時間を持つことができました。高校生に銀行の仕事を理解して頂けたことはもちろん、当日担当した当行新入社員2名にとっても、非常に良い経験となりました。高校生のうちから社会や働くことについて、実際に職場見学をしながら学ぶということは非常に意義のあることです。

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生徒の声

自分が将来どのような仕事をしているのか今は分かりませんが、どんな仕事においても楽しみを見出し、プロ意識を持って働くことは本当に大切だと思いました。実際に働いている方々の姿を見て、今まで以上に自分が働くときのことを、イメージできるようになりました。

 

協力先名・URL

福岡銀行 博多駅前支店

http://www.fukuokabank.co.jp/

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 養父校(博多キャンパス) 2・3年次生

男子2名、女子3名