サービス業の一種として、レンタカー業務の仕組みを知って、体験してもらう為に、「日産レンタカー柏西口店」を訪問しました。自動車社会の日本の中で自家用車以外に、「レンタル」という制度が具体的にどのように社会で役立っているかを知る為に、2時間、店長さんとお話をさせて頂きました。終了後に感想をお伝えし、事後シートを1週間後に提出しました。
職場観察実施日：2013/6/18
計画・進捗
今回は、「職場観察」と具体的な「レンタカー業務」の中身を知ること、そして「働くことの意味」を知る目的で実施しました。柏駅西口の「日産レンタカー柏西口店」を訪問。当日はレンタカー業務として顧客とのやり取り（窓口業務）、書類作成の仕方、費用清算の方法等の具体的な実務を坂野店長から伺い、生徒からの質問も受け付けていただき、楽しく有意義な時間を過ごしました。店長は見学に来た生徒たちに対してわかりやすくレンタカー業の仕組みを話してくださいました。
事前打合せ ・ 事前学習
事前に参加する生徒を進路調査シートから選出し、計6名の生徒が参加しました（3年生3名、2年生1名、1年生2名）。職場見学が初めての生徒が多かったため、会社訪問をする時の基本的な挨拶から社会人の方への言葉遣いまで、注意すべき点を事前に確認しました。また、トヨタ、日産、オリックスなどの社名をあげ、「レンタカー」が業界として存在している事の背景を考えて見学に行くように指導しました。
当日の様子
6月18日、事務所を訪問し、全員で店長さんに元気よく挨拶することからスタート。その後は、店長さんに、レンタカー業界の概要説明をしていただきました。そして、「接客業＝サービス業」で最も重要である受付業務の模擬体験を、店長さんとの間でさせていただきました。生徒がお客さん役で、実際に免許証を渡し、自動車を借りる為に必要な書類の作成、返却する際の注意事項などを実演していただきました。
その間、生徒から質問（車種によってレンタル料金が変わるのか？傷をつけた場合どうするのか？など）が出ました。次に、実際にレンタカーが設置されている駐車場（屋上）に移動しました。こちらでは平地の駐車場でなく立体駐車場でした。駐車場では、返却された自動車の整備をしている社員の方もいました。参加した生徒は、実際に「電気自動車」や「ハイブリッドカー」に試乗し、音の静かさに感動していました。また、車種の豊富さ、設置台数（140台）にも驚きの声があがりました。ここで、生徒から「利益を上げるためには、月に何日間貸し出しする必要がありますか？」という鋭い質問も出ました。
事後学習
・訪問後、簡単に参加者全員で参加して良かったことを話し合いました。詳しい内容に関しては、1週間後を締め切りにし、事後シートを作成しました。特に、従業員数は14名で、開業時間は終日であり、交代制ではあるが、9：00～18：00が基本勤務時間であること、他に夜間要員として8名の従業員(非常勤社員）がいること、休日は月に10日間あることなどを確認しあいました。
・7月5日 15：00～15：30に生徒2名を連れて店長さんを訪問し、感謝状と生徒の事後シートをお渡ししました。店長さんからは「これからも何かあれば協力しますよ。」と温かい言葉をいただきました。
所感 ・ 振り返り
今回、職場観察を通じて、レンタカー業の仕事の流れや内容を理解したことはもちろんですが、店長ご自身の体験談が、もっとも印象に残りました。具体的には、自動車を購入する人が減少し、レンタカー利用者が増加していることで今の仕事を選択したこと。大型免許を取得したほうが有利であること。
「仕事の中で事故や怪我をしたこともあり、仕事の厳しさで辞めたいと考えた時期もあったが、顧客から感謝の言葉を頂くこともあり、これが仕事のやりがいに通じています。」という言葉が印象的でした。「人間はなぜ働くのか？」という答えのひとつを発見、気づくことができました。今後、今回参加しなかった生徒もこちらで体験させていただきたいと強く感じました。
実施校・参加者
私立 第一学院高校 高萩校（柏キャンパス） 1～3年次生
男子5名、女子1名