クリーニング工場に行ってきました。(茨城県・高校生)



今回、北茨城市にある株式会社共同リネンサプライさんにジョブシャドウイングの実施に協力していただき、クリーニング工場の見学を行いました。共同リネンサプライさんは、白洋舎の関連会社で東京の大手ホテルで使用するシーツやタオル、作業服をクリーニングする企業です。

 
職場観察実施日:2013/6/21

事前打合せ ・ 事前学習

事前学習中
事前学習中

6月5日に打合せを行い、6月21日に実施することを決めました。参加生徒は2名でそのうち1名は就職希望でした。実施3日前に事前学習を行い、各自質問したいことを3つ以上考えて訪問しました。


当日の様子

6月21日、まず、工場長に3階建ての工場を隅々まで丁寧に説明してもらいました。従業員の方々が一生懸命に働く姿や、1日にクリーニングする量の多さに2人とも驚いた表情をしていました。改めて働くことの大変さを実感したようです。次に会議室で工場長から自身の失敗談や経験、教訓などを聞き、「後悔はしないほうが良いが反省はしなければならない」、「過去に様々なことがあっても、これから自信をもって生活してほしい」と励ましの言葉もいただきました。

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今回2人は工場長より挨拶や声の大きさ、返事の仕方について「そんなことでは社会で通用しない」と厳しく指摘されました。挨拶に関しては見学前に念を押しましたが、やはり普段できないことはいざというときにもできませんでした。しかし、指摘を受けたことによって、生徒の意識も少し変わったようでした。こういった活動を通じて少しずつ成長していくのだと改めて実感しました。

仕事で使用する機械の説明
仕事で使用する機械の説明
工場長が熱心に説明してくださいました。
工場長が熱心に説明してくださいました。

工場長からの貴重なお話
工場長からの貴重なお話

事後学習

感謝状とお礼の手紙を渡しに行きました。
感謝状とお礼の手紙を渡しに行きました。

実施後、校舎に戻り、生徒に感想や気づきを述べてもらいました。その感想をもとにお礼の手紙を作成し、再度工場に行くことを決めました。生徒は人前で話すことや作文を書くことに苦労していましたが、これも勉強のうちです。

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学んだことや感謝の気持ちを工場長に伝えることが生徒の成長につながると考え、じっくりと時間をかけました。生徒に何を学んだのか聞くと2人とも「挨拶や話を聞く姿勢は社会人としての常識ということ」と答えていました。7月5日にお礼の手紙と感謝状を工場長に渡しに行きました。工場長は非常に喜んでくださり、「これを機に生徒たちの動向を気にかけていきます」と励ましの言葉をかけてくれました。生徒にとって教師や親以外の大人からこのような言葉を得られたのは貴重な経験だったに違いありません。また事前学習や実施時に比べ、生徒の姿勢が変わり、発言が多くなったことが大きな収穫であり、そのことを工場長も気づき、生徒を褒めてくださいました。


所感 ・ 振り返り

生徒たちは地域社会の人々と接することで、社会の中で真に学ぶ力とはどのようなことなのかを気づくことができたのではないかと思います。工場長から挨拶などにおいて厳しい指摘もあり、これから一生懸命、様々なことに前向きに取り組めば大丈夫だと励ます言葉も多くありました。また、生徒と同じ境遇の若者が工場に就職し、周りの仲間の支えにより、様々な困難を克服することができた一例も述べてくださいました。これからも地域の方々の協力を得て、生徒が成長を実感できる活動をもっともっと増やしていこうと思います。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校 2年次生

男子2名