札幌大同印刷株式会社様にご協力頂き、自分たちが普段何気なく見ている印刷物がデザインから印刷されるまでどのような過程を経ているか、またはどんな工夫や配慮がなされているかを見せて頂きました。また、実際に働いている人との関わりを通して、その業界で働く方の姿や考え方、価値観など学ぶことで職業選択の幅が広がったという声も出ています。

職場観察実施日：2013/6/26

普段から、生徒たちが本や漫画、雑誌などを読んでいる姿が多く見られます。そこで普段自分たちが何気なく読んでいる本や漫画、雑誌の製造過程や実際に働いている人に触れることによって、身近なことから職業意識の育成や進路選択の幅を広げてもらいたいという目的で実施しました。5月初旬、以前から繋がりのある商工会議所付属専門学校様に、職場観察をする企業探しを一緒にしていただけないかとお願いしました。

事前学習として、印刷業界への興味・関心をヒアリングしました。その中で特に興味・関心の高かった3名が、今回の見学に参加することになりました。先方に負担をかけないで普段の状態を職業観察できるように、また、コミュニケーションにおいてもより密なやり取りができるようにと考えたためです。今回参加する生徒は、印刷業界は機械の操作やデザイン力が必要で難しそうというイメージを持っており、職業選択においては視野にいれていないという解答もありました。

6月26日13：00、会社の中に入ると、工場長の川口様が笑顔で出迎えてくれました。少々緊張気味だった生徒たちもその笑顔を見て、気持ちが和らぎました。普段休憩室として使っているという場所で、札幌大同印刷様のこれまでの歴史や取組みを説明して頂き、生徒たちも興味津々の様子でお話を聞いていました。その後、今日の職場見学の流れを教えて頂き、デザインや編集をする制作室に案内して頂きました。制作室課長の小林様が笑顔で出迎えてくれ、今制作中の大学のハンドブックや会社の社内新聞等を見せていただきました。

職場見学の次の日に、ワークシートで気付きや学びを振り返りました。お客様からの期待に応えたものを制作していくことに大変そうだという感想を持った生徒もいましたが、印刷業界に興味をかなり持ったという感想を記入した生徒もいました。また、生徒たちの会話の中で、印刷業界は男の人の仕事という印象が強かったけれど、実際に職場見学をすると、女性もいてびっくりしたという感想も飛び交っていました。

札幌大同印刷様のご厚意により、印刷工程のほぼ全てを見せて頂くことが出来ました。また、職員の方々がとても親切で、「どんな進路を経てこの職場にいるのか」という生徒たちの問いにも快く答えてくださいました。その中で編集やデザイン関係の仕事に就く気は全く無かったという職員の方もいて、参加した生徒たちは色々な将来の可能性があるのかもしれないという希望を持つことが出来ました。

今までの印刷業界へのイメージが変わった。男性ばかりいるのではないかと思っていたが、女性も多く活躍していることが分かって少し驚いた。職業選択の幅が広がり、印刷業界も良いなと思った。

札幌大同印刷株式会社

http://www.dioce.co.jp/daido/

私立　第一学院高等学校 高萩校（札幌キャンパス）　1年次生

男子2名、女子1名