自動車販売店は子供だけでは気軽に訪れる経験のなかった場所ですが、男子生徒は自動車に関わる仕事に興味のある生徒が多く、女子生徒は綺麗なショールームで受け付けをする仕事に憧れを持つ生徒が多い状況です。Honda Cars三重北は、四日市キャンパスから徒歩5分のところにあります。
進路希望で、自動車整備や自動車の開発に携わりたいと考えている生徒は、どのような資格やスキルが必要かを知りたいと考えています。参加した生徒は、どの仕事にも一番はやる気が必要なこと、笑顔や良い第一印象を持ってもらうように普段からの心がけが必要なこと、豊富な商品知識を得るための勉強が大切だと知ることができました。
職場観察実施日：2013/6/18
計画・進捗
昨年12月、店長さんに第一学院高校の行っている職場見学の説明を行い、その受け入れに快諾していただきました。既に自動車専門学校への進学希望を固めてる生徒もいて、整備だけでなく受付、事務、営業などの仕事も職種選択の一つとして、興味のある生徒が参加しました。
事前学習では、どんな資格が必要かを考えたり、調べたりしました。わからないことは、その場で質問することにしました。前日には、電話で参加人数と見学の趣旨を改めて説明し、お願いしました。
事前打合せ ・ 事前学習
授業で、興味のある職種と職業のアンケートを行い、職場見学を承諾してくださった8社から興味のある会社を選びました。生徒たちは、自動車関係の専門学校のパンフレットなどをみたり、インターネットで調べたりして、自動車販売店への興味関心を深めました。各自一つ以上は質問したいことを考えて訪問しました。
当日の様子
6月18日11時、店舗到着。Honda Cars三重北は、四日市キャンパより徒歩5分のところにあります。Honda Cars 三重北の営業担当の方から、苦労ややりがいなどを伺いました。「万が一クレームがあった場合は、そのままで放置されると、自分たちの至らなかったり、足りなかったりすることがわからないままになってしまう。
だから、それはむしろ自分が成長できるチャンスと捉え、ありがたく受け止めて、誠心誠意対応することが大切」と聞いたことで、ピンチをチャンスと捉える考えを学びました。また、仕事では第一印象が重要なので、笑顔で対応し、普段から身なりなどにも気をつけることが重要だとお聞きしました。整備の仕事では、整備士としての資格をとる方法を学びました。「整備の仕事は、夏は暑く、冬は寒いので大変。また、数え切れないほどの部品を全て覚えていることが必要」など、工場での整備の苦労や、持つべき知識を伺いました。見学後にはしっかり感謝の言葉を伝えました。帰る途中で女子生徒は、「営業の人は、やはり感じが良い。誰にでも良い印象を与えるように努力しないといけないですね。私も人見知りだといわず、いつも笑顔を心がけます」と自分を振り返り、反省していました。男子生徒は、「専門学校は2年で良いかなと思っていたが、4年行って1級整備士を目指そうかと思う」と、希望進路への気持ちが更に強まったようです。
事後学習
6月24日。事後学習を行い、感謝の手紙も書きました。事後学習では、「整備の仕事は、夏の暑さや冬の寒さの中でも行うことがあり、過酷なものですが、熱心に仕事に取り組む姿が印象に残りました」「改めて、自動車関係の仕事に進もうと気持ちを強く持ちました。」「お客様への対応の素晴らしさに感動しました。」という感想があり、大切なことを学んだようでした。
所感 ・ 振り返り
自動車関連の職業と言っても、どんな仕事にもやる気と第一印象が重要で、接客やマナーなど人間関係を築くためのコミュニケーション能力が必要なことがわかったようです。それは全ての仕事に通じ、豊富な知識に裏付けされていることも確認できたようです。自分が参加した以外のジョブシャドウイングの写真を見て、新しい職場への見学希望が出てきました。生徒たちは次回の職場見学をより楽しみに感じるようになったようです。
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 養父校（四日市キャンパス） 2・3年次生
男子4名、女子4名