「みゆき山保育園」へジョブシャドウイング(愛知県・高校生)

保育士になりたいとの希望をもつ生徒を連れて、保育園での職場見学を実施。実際に園児と触れ合い仕事を見学する事でさらに保育士の仕事について興味を持ち、同時に責任の大きさや影響力の高さを味わう事ができた。訪問した園は今春卒業した生徒が就職している事もあり快く受け入れてくださった。実際に目で見て肌で感じ、園児たちと触れ合う事で目標がより確かなものとなり、貴重な体験となった。事後学習では振り返りと感謝の気持ちをこめた色紙の作成をした。

 

職場観察実施日:2013/6/20



計画・進捗

保育士になりたいのなら、実際に保育園で仕事の体験をし、現実を知り理想とのギャップに気付く事が大切であると考え計画した。ただ「子どもが好きだから」という理由で保育の道へ進み、現実を知り途中で挫折しないために、確認の意味も含め進路指導としても重要であると考え、園児と触れ合う楽しさだけでなく、やりがいや大変さを学び仕事への理解を深める事を目的とした。

続きを読む

園の選定については卒業生が就職して、つながりのある園にお願いする事で、在校生にとってもより身近に感じてもらえると考えた。当日は6月の誕生日会を実施する予定であるとの事でそちらにも参加させていただいた。

事前打合せ ・ 事前学習

6月7日(金)、14日(金)事前学習を実施。1回目は職場見学における一般的なマナーや言葉遣い、美しい挨拶について学習し、参加予定の生徒同士で挨拶練習などをした。2回目は実際に訪問する園について、対象年齢や人数、当日の観察内容の確認を行い、園児に接する際に注意すべき事を学習した。当日は誕生日会を行うという事なので一緒に歌を歌ってお祝いする事とし、保育士の方への質問もいくつか考えた。

当日の様子

6月20日(木)9時30分に園に到着。園長先生から保育理念や保育する事への思いなどの話を聞き、激励を受け、いざ教室へ。まずは全員が集まる部屋で、「朝の会」(名前を読んで返事をしたり、手遊びをしながら歌を歌ったりする)の様子を見学。ガラス越しに生徒を見つけた園児達がそわそわし始めたため、入室させていただき一緒に歌を歌った。その後はクラスに分かれてそれぞれ一緒に遊んだ。

続きを読む

絵本を読んだりままごとをしたり、園児に目線を合わせて楽しい時間を過ごす事ができた。そして、誕生日会にも参加した。先生方の「大きなかぶ」の劇を見て一緒に楽しみ、誕生日の園児にお祝いメダルをかけ、バースデーソングを歌った。一人ひとりの成長を皆でお祝いする大切な時間であり、その会に向けて多くの時間を費やして準備されている先生方の熱意と苦労を知る事ができた。園児たちの笑顔が生徒たちには印象的だったようで、それを引き出す保育士という職業に改めて憧れを抱いたようだった。

保育士さんから多くのことを学んだようだ
保育士さんから多くのことを学んだようだ
子どもたちを温かく見守る生徒
子どもたちを温かく見守る生徒

終わってから生徒たちと引率教員で記念写真。
終わってから生徒たちと引率教員で記念写真。

事後学習

振り返りシートを用いて事後学習を実施。保育士という仕事のやりがいや大変さなどをまとめた。憧れの職業を体験した直後の声で多かったのは「園児たちがかわいかった」というものだったが、時間が経つにつれ仕事の重要な役割や責任を考える事ができるようになった。

続きを読む

「安全に過ごすために、常に注意を払って行動していた。」「たくさんの歌や手遊び、誕生日会の劇などの練習や事務作業など、園児のお世話以外にもたくさんの仕事があるようだった。」という仕事の現実を知り、楽しいばかりの甘い仕事ではない事を感じた生徒が多かった。しかし、「大変そうだったけれど、どの保育士さんも楽しそうに仕事をしていて、やはり自分も保育士になりたいと改めて思った。」というように思いが強まったようである。お世話になった園の方々へ感謝の気持ちをこめてそれぞれコメントを色紙にまとめた。記念写真も添えて園長先生にお渡しした。

所感 ・ 振り返り

実施前の生徒は不安が大きかったのか「緊張する」「無理だ」と今にも逃げ出したい様子であったが、いざ教室に入り生徒に興味を持った園児たちに囲まれると、すぐに笑顔になり打ち解けて一緒に楽しく過ごしていた。手を引いて移動したり、抱っこしたりする姿は「保育士の卵」といった様子で、普段学校で見る姿とはまったく違い、彼女達の適応能力の高さを知る機会となった。生徒にとっては自分が責任を持ってできるか、考えるよい機会となった。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 養父校(名古屋キャンパス) 1・2・3年次生

女子8名、引率2名