中小企業の底力(三力工業本社見学)(東京都・高校生)



前週のしごと講話でお越しいただいた、三力工業本社への職場見学を実施しました。日本のものづくりを支える現場として、何を想い感じているのかを学びました。実際に職人の技術を目の当たりにし、生徒たちは興味津々で見学していました。

 

職場観察実施日:2013/6/24

計画・進捗

しごと講話を依頼する際に、見学も同時に実施できないかを伝え、ご快諾いただいた。約3週間前から生徒の参加募集を開始し、保護者へも郵送物を通じて告知、また保護者会でも説明を行った。募集条件として、前週のしごと講話への出席を必須とし、締め切り日を設定した。当日は校舎に集合し、本社がある京急大森町へと向かった。

事前打合せ ・ 事前学習

前週のしごと講話にて事前学習を実施し、その他、当日の見学の流れなどを確認した。

当日の様子

6月24日13時、三力工業に向けて出発。14時過ぎ、本社のある京急大森町に到着、徒歩にて向かう。途中様々な中小の工場があり、働いてる方々の姿を見かける。14時半到着、応接室へ案内され、入澤永寿さんによる説明。「昔から続く下町の工場のひとつとして色々なことをやっている。その中でも三力工業は総合的な技術を持つのが強み。

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ひとつの技術に特化した工場が多く、ひとつの製品にいくつもの工場が携わっているのが普通だが、うちはいくつもの技術を持っているので一括で生産できる。また、大企業にはない小回りがあるので、要望があれば大概のものを採算を無視してもつくることができる。そうすると大企業が生産に1年かかるところを3ヶ月で作ることができる。とにかくやってみよう!の考えでアイデアをすぐに形にすることが出来るのがいいところです。」その他にも製品の作成秘話を実物を交えて説明してもらった。その後生徒より質問があり、生徒「新しい技術が次々に出てきて脅威になりませんか?」、入澤さん「たしかに脅威になるが、新しい技術で生まれるチャンスもあるのでそれを活かしたい。」など、次々と質問がでました。その後工場見学をし、ところ狭しとある機械類に、真剣に働く姿に、生徒たちは真剣に見入っていました。15時半に三力工業を後にし、16時半に解散した。

営業の方の話を真剣に聞いています
営業の方の話を真剣に聞いています
職人技に見入る生徒
職人技に見入る生徒

職人技に見入る生徒
職人技に見入る生徒
所狭しと並ぶ機械の中で、説明を聞いています
所狭しと並ぶ機械の中で、説明を聞いています

事後学習

事後学習であがった生徒の感想を紹介します。「前から物作りに興味があったが、今回の見学を通してより興味が湧いた。ピンチをチャンスに変えていこうとする精神がすごい」「町工場ということで女性がいないと思っていたが、事務などで働いている方もいて興味が湧いた。」「世界に1つしかない品物を、お客さんの要望で作ることができることに驚いた。」「コンピューターに入力するだけで作れるものもあったが、職人の人しかできない技術があって感心した。」

所感 ・ 振り返り

しごと講話から始まり、職場観察へと連動していくと、生徒たちの理解をより深化できると感じました。特に、大企業などでは聞くことができない現場の想いなどは、生徒にとても響いたようです。工場の見学でも、自分たちと年齢の変わらない職人の方が仕事に誇りを持ち、真剣に取り組んでいる姿を見ることで、「仕事をする」ことの意味を少し理解してくれたように感じました。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(四ツ谷キャンパス)

男子3名、女子1名