天然のアロマで美しく(千葉県・高校生)




地域のボランティアでご協力をいただいている、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーインストラクターの宮崎かよ先生に、しごと講話を実施していただきました。宮崎先生は日本アロマ環境協会が提唱する香りの教育=「香育」を実践されていて、合成ではない天然の香りによる、人と自然のつながり、人へのやさしさ、癒し癒されることなどを教えていらっしゃいます。

 

しごと講話:2013/7/8

計画・進捗

アロマを通して、人と自然のつながり、人へのやさしさを学ぶことを目的に実施しました。

事前打合せ ・ 事前学習

講話をしてくださった宮崎先生。とても優しく分かりやすくお話してくださいました。
講話をしてくださった宮崎先生。とても優しく分かりやすくお話してくださいました。

宮崎先生が伝えたいのは、「アロマは人工香料ではなく天然香料だからこそ、気持ちの安らぎ以外に、身体や美容にも効果がある」ということです。そこで、今回のテーマを「天然のアロマで、心も身体も美しく」とし、生徒に具体的に伝わる実践的な方法で実施していただくことになりました。


当日の様子

7月8日、宮崎先生によるしごと講話が始まりました。まずは、アロマ・テラピーの紹介。合成香料ではなく、天然植物の花や葉、くだものの皮などからとった精油(エッセンシャルオイル)だからこそ、心と身体の不調を改善することができるとのお話。そこで、先生に持ってきていただいた原料のラベンダーやローズマリーを手にとって、実際に匂いを嗅いでみました。

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続いて、ムエット(試香紙)にしみ込ませた精油の匂いを嗅いで、効能について学びました。それぞれが異なった香りを持ち、ラベンダーはリラックス、オレンジはリフレッシュなど、その効能を実際に体験してみました。先生ご自身、頭痛持ちだったのが精油を使用することで、すっかりしなくなったという経験談も語られました。後半は、アロマスプレー作りを行いました。3種類の精油の中から自分の好きな香りを選んで作りました。精油とエタノール、そして精製水を入れ、しっかり混ぜ合わせると、オリジナルのアロマスプレーの完成です。教室内は、天然のアロマの香りで満たされました。

まずは「アロマテラピーって何?」というお話から。
まずは「アロマテラピーって何?」というお話から。
ラベンダーの原木を手にとって、香りを嗅いでみます。
ラベンダーの原木を手にとって、香りを嗅いでみます。

精油をしみ込ませたムエット(試香紙)と、アロマスプレーの香り見本です。
精油をしみ込ませたムエット(試香紙)と、アロマスプレーの香り見本です。
精油は責任を持って職員が配ります。一滴抽出するのに何万本という草木が必要な貴重品だからです。
精油は責任を持って職員が配ります。一滴抽出するのに何万本という草木が必要な貴重品だからです。

男子生徒も興味津々です。
男子生徒も興味津々です。
作成したアロマスプレー。世界でたったひとつのオリジナルアロマです。
作成したアロマスプレー。世界でたったひとつのオリジナルアロマです。

事後学習

「感謝状」を手に、宮崎先生が記念写真に応じてくれました。
「感謝状」を手に、宮崎先生が記念写真に応じてくれました。

終了後に、体験報告書の作成を行いました。この授業を通じて学んだこと、感じたこと、先生へのお礼の言葉などで、授業を振り返ります。生徒の感想から一部抜粋します。

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「香水とアロマが違うものだということを初めて知りました」

「今後は、リラックスしたい時や元気が出ない時には、アロマを積極的に使ってみたいと思います」

「実は、今日ちょっと嫌なことがあったのですが、アロマの香りで落ち着くことができました」

「アロマの香りで、気持ちがやわらかくなりました」

「自分で作ったアロマスプレーを早速使いたいと思います」

後日、感謝状と体験報告書を持って、宮崎先生が経営されているお店へお礼に伺いました。宮崎先生は、生徒の報告書に一枚一枚目を通され、生徒の理解力と吸収力の速さに驚くと同時に、とても喜んでくださいました。


所感 ・ 振り返り

柏キャンパスでは月に1回程度、大人の方たちによる「特別授業」を行い、教科の学習では学べない、様々な生きた学習の機会を設けています。その中で今回の学習は、生徒一人ひとりの五感に訴えかける「感じ取る」授業だったと思います。生徒たちは、自分で作ったオリジナルのアロマスプレーとともに、不調の改善や精神の健康に役立つ、「アロマ」という自然の恩恵を、身を持って感じ取ることができたことでしょう。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(柏キャンパス) 2年次生

男子9名、女子12名