ウエディングボックス~接客とは、愛のあふれる店づくりである~(熊本県・高校生)


ウエディング業界や接客に興味がある生徒がいることから、キャンパス近くの「ウエディングボックス」熊本本店さんに職場観察のご協力を依頼。「接客とは何か」「働くとは何か」を伝えていただき、参加した生徒は大変感銘を受けた。事後学習においても、その時の感動をお礼状や新聞記事に表現する姿は、一歩成長したように見られた。

 

職場観察実施日:2013/6/18

 

計画・進捗

当キャンパスから徒歩5分の場所に位置する新市街アーケード。このアーケード内にウエディング・呉服関連のお店「ウエディングボックス」がある。職員が利用したことがあり、スタッフの方の接客に好感を抱いていた。そこで、接客業を希望する生徒を対象に、「接客とは何か」を知る職場観察の計画を立て、ご協力の依頼をさせていただいた。ウエディングボックスさん側の「しっかり対応したい」とのご意向により、1日1名で職場観察をさせていただくことになった。

2階ウエディングフロアの様子
2階ウエディングフロアの様子
2階ウエディングフロアの様子
2階ウエディングフロアの様子

事前打合せ ・ 事前学習

6月10日、店長の枝村さんと事前打ち合わせを実施。服装はスタッフの方と同様にスーツで実施することになった。その後、6月12日、6月25日に参加予定の3年生2名と事前学習。お店の概観は知っているものの、具体的な仕事内容を理解できていないため、企業理念、店舗概要などの調べ学習を行う。その後、実施の日時確認、訪問時のマナーを指導。

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特に、日頃着用しないスーツでの実施から緊張や不安を感じていたようだが、社会人になれば基本的にそのような服装で仕事に携わるということなどを伝えると、意欲的な姿勢へと変わっていく様子が見られた。

当日の様子

ウエディングドレスの試着、担当の諏訪様と一緒に。
ウエディングドレスの試着、担当の諏訪様と一緒に。

6月18日、14時から2時間、職場観察および職場体験を実施した。基本的に引率は必要無いとの先方からの申し入れにより、記録を残すための写真撮影のみとして、終了30分前に職員は訪問。観察・体験の中で、店長の枝村さんより、「接客とは」ということを教えていただく。将来の夢に「接客のプロになる」と掲げている生徒であった為、学校では得ることができない体験に感銘を受けていたようである。特に、「挨拶には4つの意味がある」「働くとはハタを楽にさせること」等が印象に残ったようだ。

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3階フロアにある呉服コーナーでは、振袖のコーディネートを行い、それを試着。2階フロアのウエディングコーナーでは、ドレスの多さに驚き、試着も体験できた。普段着る機会が無いことから、とても興奮した様子であった。最後に、質疑応答の時間をいただく。華やかそうに見えるブライダル業界だが、裏方の仕事は大変であることが理解でき、とても勉強になったようだ。また、自分の夢についてスタッフの方にお話したところ、「それだけしっかり自分の目標に芯があれば大丈夫」とのお言葉をいただいて、自信がつき、進路の目標が明確になったようである。


事後学習

職場観察実施後、ヒアリングを行いながら感想や気づきをワークシートに記入。今までに接客のアルバイトを経験していた生徒であったが、今回、店長さんのお話を伺って「働く」本当の意味を理解できたとのことで、興奮した様子で話していた。また、お礼状の作成にも取り組む。6月27日。学んだことのまとめを友人と行う。次に、まとめた内容を基に新聞作りを実施。気付きや今後の自分の進路を記事にしていくうちに、体験の興奮が蘇ってきたようで、記事に載せる試着したドレスや、振袖の写真を選択する姿が真剣そのものであった。出来上がったときは、達成感と満足感が表情に表れていた。

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気付きや今後の自分の進路を記事にしていくうちに、体験の興奮が蘇ってきたようで、記事に載せる試着したドレスや、振袖の写真を選択する姿が真剣そのものであった。出来上がったときは、達成感と満足感が表情に表れていた。

所感 ・ 振り返り

今回の職場観察および体験は、生徒の希望進路に直接結びつく実践の場で、普段の授業では決して得ることのできないものとなった。働くことの意味を理解し、社会人としての心構えを養っていくには、このような環境設定の重要性を改めて感じた。実際の仕事場で、店長さんから接客の基礎や挨拶の意味をお話いただくことで、何よりも生徒に響いたのだろう。次は、「しごと講話」のご協力も依頼したいと考えている。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 養父校(熊本キャンパス) 3年次生

女子1名