株式会社壱番屋が運営するカレー専門のチェーン店、「カレーハウスCoCｏ壱番屋」さん。職場観察では仕事内容ややりがいについてお話いただきました。また、実際にカレー作りも体験させていただき、生徒たちは仕事を知るきっかけになったようです。事後学習では発信することを学ぶ取り組みとして、「新聞作り」も行いました。
職場観察実施日：2013/6/10
計画・進捗
「カレーハウスCoCｏ壱番屋」さんは当キャンパスの近くにあり、普段から多くの生徒が利用しています。生徒たちから、「どのような仕事内容で、どんなことに気をつけて仕事をしているのかを知りたい」という声があがり、職場観察の依頼をさせていただきました。
事前打合せ ・ 事前学習
店長の吉田さんと事前打ち合わせを行いました。仕事内容、気をつけていることなどについて伺いたいとお伝えすると、「職場観察を実施する時間帯はお客様が少ないと予想されるので、可能であればカレー作り体験も考えています」とご提案いただきました。職場観察1週間前の6月3日、事前学習を行い、訪問するCoCｏ壱番屋さんがどのような会社なのか、どのようなことを考えて経営されているのかなどの調べ学習を行いました。
サイトを参考にして会社概要や理念をまとめ、それを基にどのようなことをポイントとして職場観察を行うのかを確認しました。また、インタビューシートも作成しました。
当日の様子
6月10日 14時より、CoCo壱番屋熊本新市街店への職場見学を実施。始めに、カレーハウスCoCo壱番屋がどのような企業であるかを店長の吉田さんから説明していただきました。今年の1月にギネス認定されたことや、九州には他では少ない姉妹店があることなどに、生徒たちは驚いた様子でした。また、店内での食事だけでなく、テイクアウトや宅配（新市街店では自転車での宅配）、ドライブスルーを行っている店舗があることが分かりました。次に、働いている方がどのようなことを心がけているのか、説明を受けました。
会社方針であるモットー、「ニコ・キビ・ハキ」を知り、その通りに、ニコニコ笑顔で、キビキビ働き、ハキハキ応える店員さんの様子を見て、「すごい」「見習わなければならない」との声があがりました。次に、店員さんが毎日行っている、店舗周辺の清掃をお手伝いしました。清掃は店舗がある新市街のアーケードを端から端まで行いました。清掃後、飲食業ではとても大切な手の洗い方を教えていただき、普段の手洗いではあまり使用しない爪ブラシの存在に驚きました。その後、質疑応答の時間を設けていただきました。多くの質問が飛び交う中、「全体を見ながら、自分が何をすべきか判断する」「アレルギーお持ちのお客様や車椅子で来店されるお客様への配慮を一番気をつけている」ということに生徒の多くが感銘を受けました。それらのことを念頭に置いた上で、カレー作りに取り組みました。普段、調理場に立つことの少ない生徒ばかりでしたが、ライスの盛り付け一つにもこだわりがあると聞いて、目を輝かせながら取り組んでいました。
事後学習
職場観察後にキャンパスへ戻り、準備していたワークシートの作成を行いました。「あの体験からはどのようなことを感じたか」「店長さんはどんなことが大切だといっていたか」などのヒアリングを行い、それぞれの感想なども聞きながら記入を行いました。また、今回お世話になった店長の吉田さんにお礼の手紙を書きました。中には、店員さんの働いている様子に感銘を受けたなどの文章も見られました。
6月19日、新聞作りを行いました。題材は何にするのか、どのようなレイアウトにするのか、当日の様子や事後学習で記入したワークシートを思い出しながら話し合いを進めます。記事書きについては、それぞれが持ち帰り、次回、規定用紙に記入していくことにしました。6月26日、持ち帰った記事を規定用紙にまとめていきます。必要に応じて、自分たちで写真の貼り付けなどの工夫をします。出来上がった時には自然と、「できたー！やったー」と歓喜の声があがりました。
所感 ・ 振り返り
今回の職場観察では、日頃利用しているお店を訪問させていただくことで、普段見えない仕事の裏側まで見ることができ、生徒たちも感銘を受けたようです。アルバイト経験の無い生徒も今回の職場観察をきっかけに、接客の難しさ、コミュニケーションの大切さを感じることができ、仕事を知る良いきっかけになったことでしょう。今後は、職場観察への参加に積極的な生徒以外も取り組めるよう工夫していきたいと思います。
実施校・参加者
私立 第一学院高等学校 養父校（熊本キャンパス） 2年次生
男子3名