“Yahoo!JAPAN”で職場観察を行いました。(東京都・高校生)


誰もがよく知る企業“Yahoo!JAPAN”の本社(所在地:東京ミッドタウンタワー)を訪問し、業界のことを学び、そこで働く人を観察させていただきました。

 

職場観察実施日:2012/1/23

計画・進捗

高校生がアルバイトなどで仕事を体験できる場は、コンビニエンスストアやファミリーレストラン、その他飲食店など、ある程度限定されてしまいます。生徒たちが世の中にある仕事について幅広く知り、様々な角度から社会を見る機会を作るために、普段なかなか見ることができない企業を探しました。未来の社会の構成員として、生徒たちの職業観を育むことが目的です。この目的と趣旨をYahoo!JAPAN様にお話したところ、職場観察の受け入れを快諾してくださいました。

事前打合せ ・ 事前学習

事前打ち合わせは全てメールで行いました。当初、業界についてのプレゼンをしてくださるとのことでしたが、当校が行っている「ジョブシャドウイング」の視点で見学・観察させていただきたいという想いをお話したところ、執務スペースの見学も了承していただくことができました。事前学習は1月16日 13:00~14:00で実施。「業界について知ること」「お世話になる社員の方を観察すること」の2つの視点で臨むように指導しました。生徒たちはインタビュアーになるので、質問の仕方や礼儀作法も確認しました。

当日の様子

1月23日 13:00、会社に入ったのは東京ミッドタウン到着の30分後でした。いくつものセキュリティゲートをくぐり、やっと会議室に到着することができました。まずは担当者の方から、業界についてのお話をいただきました。生徒たちは聞けば聞くほど興味が湧いてくるようで、質問が溢れ出てきます。中には社外秘に関わる質問も飛び出て、当然ながら回答はいただけなかったのですが、これも一つ勉強になりました。また、事前学習で行った「2つの視点」をしっかり生徒たちは覚えていました。プレゼン担当者の方に「仕事のやりがいは何ですか?」と質問をし、「普段お客様の顔が見られない仕事ですが、弊社の社会貢献活動を通じて人の温かさを感じられることが嬉しいです」との回答を得ていました。また、生徒たちに「勉強をするのは自分の可能性を広げるためです」というメッセージもいただきました。生徒たちにとって普段周囲から言われているのと伝わり方が違ったようで、この言葉が大きく心に響いたようです。2時間の職場観察はあっという間に終了となりました。

みんな緊張しています
みんな緊張しています
記念撮影もさせていただきました
記念撮影もさせていただきました

事後学習

事後学習は2回実施しました。1回目は1月24日。Yahoo!JAPAN様で学んだこと、気づいたことを参加者で共有しました。生徒たちは自ら「2つの視点」で話をすることができました。2回目は1月28日。共有事項の中でも自分が最も印象に残った点について、プレゼンテーションを行いました。「Yahooという企業について」の内容でプレゼンテーションをした生徒は、「社名の由来の話が楽しかった」「規模の大きさに驚いた」との気づきを発信していました。「Yahooで働く人について」の内容でプレゼンテーションした生徒からは、「服装がラフでイメージしていたものとは違っていた」「高校を出ただけではYahooに入社できないと分かって、次の進路の大切さが分かった」という発表もありました。プレゼンテーションは写真や表、グラフを使って行い、工夫をして仕上げていました。色使いやデザインにそれぞれの個性が表れていました。また、他の人のプレゼンテーションを見て良かったところを見つけ、その点をフィードバックすることも実施しました。「人の発表をしっかり聴く」、コミュニケーションの原点を理解できた時間でもありました。

所感 ・ 振り返り

事後学習後、生徒の成長とやる気を見ることができました。人前でプレゼンテーションができるなんて入学当初は想像もつかなかった生徒たちが、緊張の面持ちでプレゼンテーションをしていました。その創意工夫がとても印象的で、誰一人として物怖じすることなく、立派にやり切っていたのです。プレゼンテーション終了後、「○○さんの発表、こんなところがよかったよね」と褒め合う声を聞くことができ、ジョブシャドウイングを実施し、プレゼンテーションにチャレンジして、学ぶことが本当に多かった企画でした。ご協力いただいたYahoo!JAPANの皆様方、本当に有難うございました。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(町田キャンパス) 1・2年次生

男子7名、女子2名