新聞はどうやってできるんだろう -読売新聞社でお仕事見学&体験-(神奈川県・高校生)


マスメディアの中心である新聞。今回はその中、読売新聞の本社を訪問。社内の見学を実施し、読売新聞社の歴史や新聞ができるまでの行程、そして新聞発行に関わる人たちが、具体的にどんな思いでどんな仕事をされているのかを観察します。また、多くの観察をすることで、毎日当たり前のように発刊される新聞に関わった方々の想いに触れることも学びます。

 

職場観察実施日:2013/5/24

計画・進捗

新聞は、ラジオ・テレビ放送やインターネットが発達した現代社会においては速報性で優位ではないが、手軽であり共有性の高さなどから情報メディアとしての地位は高い。しかしながら、生徒たちが新聞を読むという機会は非常に減っている。よって、今回の取り組みは、日々の情報共有性を持つ習慣付けと、1冊の小説同等の文字数が入っている新聞を読むことで、活字を読む習慣を身に付けることを目的として実施します。また、新聞は身近であるが、そのできる過程は意外に知らないものである。過程を知ることで、そこに秘められているメディアを知る機会ともする。

事前打合せ ・ 事前学習

5月中旬より参加希望者を募集。今回の新聞社訪問の目的や取り組みをしっかり発信し、生徒は内容を確認した上で参加申し込みを行います。参加者には注意事項、集合時間などを含めた確認を再度行い、準備としました。

当日の様子

5月24日13時、校舎を出発し東京メトロにて移動。東銀座の駅に到着しビル郡を進み、読売新聞東京本社に到着。ロビーに入ると、受付はまるでディズニーランド入口のように多くの来訪者で賑わっており、驚くべき光景でした。説明を受けながら編集室などを回り、新聞が発行されるまでの流れをじっくり見せていただきました。中でも、朝刊・夕刊の一面にどんな記事を使うかを決める「立会い」会議には、40人近い人数で議論が行われるとのことです。東日本大震災における「立会い」を写した写真を見て、「緊張感や熱気が伝わってくる」と生徒の一人がつぶやいていたのが印象的でした。また、最近は紙面のカラー印刷が進んでいて、3原色の組み合わせで2万色の組み合わせができることを伺いました。実際にその行程を実演していただき、1枚の写真に色のついたクリアシートを重ねていくことで出来上がるのを見学しました。生徒は感心した表情でその様子に見入っていました。次に、グループに分かれ、パソコンを使って新聞の一面を作成する体験をさせていただきました。今回の体験のように少ない人数でも意見の相違があり、なかなか決まらない様子を目の当たりにして、時間の制約がある中間に合うように紙面を整えていくことの難しさを改めて感じました。知らないことの発見や驚くような体験に、新聞というメディアの凄さを知る職場観察となりました。

5月24日13時、校舎を出発し東京メトロにて移動。東銀座の駅に到着しビル郡を進み、読売新聞東京本社に到着。ロビーに入ると、受付はまるでディズニーランド入口のように多くの来訪者で賑わっており、驚くべき光景でした。説明を受けながら編集室などを回り、新聞が発行されるまでの流れをじっくり見せていただきました。中でも、朝刊・夕刊の一面にどんな記事を使うかを決める「立会い」会議には、40人近い人数で議論が行われるとのことです。東日本大震災における「立会い」を写した写真を見て、「緊張感や熱気が伝わってくる」と生徒の一人がつぶやいていたのが印象的でした。また、最近は紙面のカラー印刷が進んでいて、3原色の組み合わせで2万色の組み合わせができることを伺いました。実際にその行程を実演していただき、1枚の写真に色のついたクリアシートを重ねていくことで出来上がるのを見学しました。生徒は感心した表情でその様子に見入っていました。次に、グループに分かれ、パソコンを使って新聞の一面を作成する体験をさせていただきました。今回の体験のように少ない人数でも意見の相違があり、なかなか決まらない様子を目の当たりにして、時間の制約がある中間に合うように紙面を整えていくことの難しさを改めて感じました。知らないことの発見や驚くような体験に、新聞というメディアの凄さを知る職場観察となりました。

全体の説明をじっくり聞きました
全体の説明をじっくり聞きました
説明が終わり、みんなで来社の記念撮影
説明が終わり、みんなで来社の記念撮影

実際に新聞作りを体験。意見を出し合います
実際に新聞作りを体験。意見を出し合います

事後学習

事後学習では、グループごとに振り返りをしました。学んだことや驚きを共有・確認しました。生徒が感じた内容を一部取り上げます。

・一面を決める「立会い」会議に、とても多くの人が関わっていることに驚いた。それだけ重要であることが実感できた。

・実際に紙面を作ってみて、「主見出し」や「そで見出し」を付けることがとても難しいと感じた。また、写真説明のことを「絵解き」と呼び、解説しやすい写真を選ぶことの難しさも感じました。同時にその難しさが記事を読んでもらえる秘訣であることが分かりました。

・取材記者さんは、読者の関心を引くことだけでなく、記事になる人の気持ちや立場なども考えて記事を書いていることに感動しました。

・社会面には悲惨な事件も多いため、読者の心を慰めたり癒したりするために、四コマ漫画が同じ紙面にあるという深い話に、とても感心しました。

所感 ・ 振り返り

毎日目にする新聞、しかし作成過程は想像以上に知らないことや驚きが多く、新聞を見る目が変わる職場観察でした。今まで授業などで、新聞を読むことを奨励してもなかなか伝わらなかったのですが、今回のように新聞社に行き、発行する現場や関わる方々の想い、また手間のかかる作業などを見聞きしたことで、新聞の素晴らしさを理解できたことでしょう。まさしく「百聞は一見に如かず」で、本物に触れることの必要性や重要性を学んだ機会でした。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(四ツ谷キャンパス)

男子7名、女子2名