世界の子供たちのために、今私たちに出来ることは何か?(北海道・高校生)




北海道ユニセフ協会主催のボランティア活動に参加することを通して、発展途上国の人々の生活の現状を知り、身近な活動から始められることを学んでもらいました。その活動から自分も誰かに貢献できる大切な一員だという実感を持ってもらうことができ、継続的に参加する生徒も出てきました。その生徒の姿を見て、「自分も参加してみたい」と次第に輪が広がりつつあります。

 

ボランティア実施日:2013/5/10

計画・進捗

身近なことから社会貢献できる喜びと、自分たちでもできることがあると気づき自己肯定感を育むことを期待して実施しました。平成25年4月18日に北海道ユニセフ協会札幌支部を訪問し、ボランティア活動に参加させていただきたい旨を申し出ました。活動趣旨にご賛同いただき、毎月のボランティア活動に参加させていただけることになりました。

事前打合せ ・ 事前学習

発展途上国の現状をより深く知るために、平成24年7月20日の前期終業式に、国際協力機構JICA様にご協力いただき、ナミビア共和国の現状について講演していただきました。また、平成25年1月に、札幌キャンパス職員が国際協力機構JICA様の教師海外派遣研修にてカンボジアを訪問し、発展途上国の現状を学ばせていただきました。その後、平成25年4月17日と24日に、研修で得た学びを活かして国際理解授業を実施。諸外国への興味関心を高め、発展途上国の衛生管理や健康管理、多文化社会について学習をしました。これらの事前学習を通して、普段触れることのない発展途上国の現状を知り、自分にも何かできることはないかと深く考える機会とボランティア活動への参加意識の高まりを得ることができました。

昨年7月国際理解授業(JICAさん主催)
昨年7月国際理解授業(JICAさん主催)
今年4月国際理解授業の様子(JICAさん主催)
今年4月国際理解授業の様子(JICAさん主催)

当日の様子

平成25年5月10日のボランティア活動第一回目には、3名が参加しました。北海道ユニセフ協会事務局長の越田和子様から活動の目的や意義を学び、本日の活動内容についてレクチャーを受けました。今回は使用済み切手の切り出しを行いました。活動は北海道ユニセフ協会の方々と語らいながらの、和やかな空気の中進みました。切り出した切手が1kg、2kg・・・と溜まっていく。その切手がワクチン代になり、世界の子供たちへ寄付される。溜まっていく切手のように、参加した生徒たちはより真剣に活動に没頭し、「気がついたらあっという間に時間が経ってしまった」と実感できるぐらい充実した時間を過ごせたようです。当初、生徒たちも地域の大人たちと関わりを持つことに緊張の面持ちでしたが、時間とともにその表情もリラックスし、作業終了時には「来週のボランティア活動が楽しみになった!」と、二回目以降の参加をすでに決意するぐらい意欲的な姿勢を見せてくれました。

北海道ユニセフ協会の事務局
北海道ユニセフ協会の事務局
越田事務局長から今日の活動の説明を受けています
越田事務局長から今日の活動の説明を受けています

作業開始
作業開始
右のような切手の淵を切っていく作業をしました
右のような切手の淵を切っていく作業をしました

真剣に作業を進めました
真剣に作業を進めました

事後学習

参加した3名が活動の感想や気付き、学びをワークシートにまとめました。今回の活動が自分にとってどのような意義や成長をもたらしたのか、振り返りを行ってもらうためです。また、まとめたワークシートを基に、他の生徒へプレゼンテーションを行ってもらいました。自分たちの感じた想いを他の生徒にも直接メッセージとして伝えてもらいたかったからです。「ユニセフ協会の方々とお話するのも良い経験になると思うので、積極的にお話してください」と、ボランティア活動だけでなく、大人との関わりから学ぶことの大切さを感じてくれたようです。また、平成25年6月5日、札幌キャンパスにて、北海道ユニセフ協会の重原様にユニセフ協会の活動について講演していただきました。改めてユニセフ協会がボランティア活動をする目的や、発展途上国の子供たちの現状をお話いただきました。これからボランティア活動に参加する生徒は活動への意欲向上と、既にボランティア活動に参加した生徒は活動意義の再確認と貢献実感を得ることができました。

所感 ・ 振り返り

ボランティア活動への参加は1回だけではなく、少なくとも3回以上継続して参加することによって、より深い学びと貢献実感の機会となり、ユニセフ協会のみなさんとも深い交流ができると考えています。また、活動の意図をしっかり学んだ上でボランティアを行ったため、「今後も機会があれば積極的に参加していきたい」との感想を持った生徒が多数いました。ボランティア活動を通して、自分が誰かに貢献できているという貢献実感を味わい、自分に自信を持ち、前向きになる様子も窺えました。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(札幌キャンパス)

男子1名、女子2名