豆中野で職場体験(千葉県・高校生)


自家焙煎にこだわるコーヒー屋さん「豆中野」さん。中野さんは大学を出た後インテリアの仕事に就かれ、その後自分のお店を開かれました。お店のコーヒーは絶品とのことでファンがたくさんいます。本格的なコーヒー専門店での職場体験を通して、働くことや接客について学びました。

 

職場観察実施日:2013/5/15

計画・進捗

近所のコーヒー屋「豆中野」さんのお話です。「うちはちいさな焙煎器でコーヒー豆をじっくりローストしています。少しの量を丁寧に、産地に合わせて、更に飲んでくれる方のこと考えながら焼いています。コーヒーの焙煎は、その日のコンディション(気温や湿度、風の具合)や銘柄・量など、その時の条件によってわずかに仕上がりが変わります。大きな機械でローストするわけではなく、またデジタル制御をしているわけでもないので、ちょっとばらつきがあります。仕上がり具合は一期一会でもあるかなと思っています。」このような味への自信とこだわりを持つプライド、自分のお店を持つことの楽しさと大変さ、更には接客について学ぶことを目的としました。

事前打合せ ・ 事前学習

事前学習では、まずHPでお店について調べ、次にコーヒーの歴史についての知識も深めました。最初は一部の修道者だけが用いる秘薬であったこと、日本には18世紀末にオランダ人が持ち込んだことなどが分かりました。また、聞きたい質問を考え、笑顔で挨拶をする練習もしました。

当日の様子

5月15日、「豆中野」さんを訪問。コーヒーを淹れる様子を見学させていただきました。もともと中野さんはインテリアの仕事をされていたとのことで、とてもおしゃれなお店でした。居合わせた常連さんからも、「とてもおいしいコーヒーですよ」というお話を伺いました。佐倉市にある川村記念美術館の庭園で、6月1・2日に「にわのわ」というイベントが行われます。そこには様々な店が集まるようで、豆中野さんも出店するとのことです。自分のやりたいことを仕事にできるのは素晴らしいと思いました。職場観察中、近所のおばあさんが大荷物を抱えてお家に戻ってこられ、中野さんは仕事の手を止めて荷物運びのお手伝いを始めるという出来事がありました。何気ない気づきと行為が、お客さんとの心の繋がりになっているように思います。ここに豆中野さんの気持ちが見え、学ぶべき心を見たと感じました。

コーヒーの淹れ方を教えてくださいました。
コーヒーの淹れ方を教えてくださいました。
最後に記念撮影。ありがとうございました。
最後に記念撮影。ありがとうございました。

事後学習

中野さんは、中学生の頃からコーヒー豆に親しみ、自然とこの道に進まれたそうです。実は誰もが知る有名大学卒業で、「勉強はしておいた方が良いですよ」という言葉が生徒たちに投げられました。とても説得力のある言葉で、自分の好きなことをするために勉強も必要であると伝わったようです。また、仕事をするには「続けることが大切だよ」という言葉もいただき、好きなこと、プラス続けることが大事であると学びました。「自分のお店を持つのもいいかも」という生徒の声も聞かれました。

所感 ・ 振り返り

進路について考える良い機会であったと思います。自分の好きなことを仕事にするのは大変な反面、とても魅力的だということに気づきました。近所の方への気配りなどは、普段から意識していないとできないことです。普段、他人事感覚で流してしまっている色々なことに気づかされ、とても有意義な見学となりました。

実施校・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(千葉キャンパス) 2年次生

女子3名