銀行の仕事を知ろう(熊本県・高校生)


4月に「親と子の進学説明会」を実施し、NPO法人の方より「進学に関するお金について」の情報をいただきました。私たちにとって「お金」は身近なものですが、意外と知らないことが多いので、改めて社会とお金について学ぶ機会を作り、肥後銀行さんのご協力のもと講演を行っていただきました。銀行の仕組みや具合的なお話から、たくさんの気づきが得られました。

 

しごと講話:2013/5/28

計画・進捗

生徒たちが社会とお金について学ぶ機会を設けようと、4月下旬、熊本にある肥後銀行さんに講演依頼をしたところ、快く承諾していただきました。5月のゴールデンウィーク後、改めて依頼の書面を持参し、5月28日に実施していただくことになりました。その場で打ち合わせを行い、先方からは、私たちの学校のことや生徒の様子について熱心にご質問もいただきました。

事前打合せ ・ 事前学習

生徒に「銀行の仕事とは?」というアンケートを行ったところ、漠然とした答えが返ってくるのみでした。自分の口座を作ったことがある生徒もほとんどいなかったことから、身近で近い将来お世話になる銀行というものに一段と興味が出てきたようです。5月27日、講演前後での自分の捉え方が比較できるようにシートを作成しました。

当日の様子

5月28日、講演には20名の生徒が集まりました。肥後銀行人事部の坂本雅己さんにお越しいただきました。銀行に勤めたきっかけややりがい、大変さ、そして、銀行の仕事内容についてお話いただきました。「銀行は裏で社会を支える黒子のような存在」という言葉に、深く感動した生徒も多かったようです。その後、お札さばきの実技を体験、とても丁寧に指導していただきました。初めて触る練習用札束に生徒たちも興奮し、大盛況の講演となりました。最後は使った練習用札束をプレゼントしてくださり、みんな感激した様子でした。帰宅後、保護者の方と練習した生徒もいたほどです。

銀行の仕事とは
銀行の仕事とは
札勘の実技練習。丁寧に教えていただきました
札勘の実技練習。丁寧に教えていただきました

練習用札束。一人ひとつずついただきました
練習用札束。一人ひとつずついただきました

事後学習

感動がさめないうちに、講演終了後すぐ事後学習に移りました。事後学習シートでは、講演内容の確認、事前学習で書いた内容と終了後の感覚の違いを感じてもらいました。漠然とした知識だけだったのが、銀行の役割から為替のこと(「ドル高円安」など)まで幅広く知識をつけることができたようです。中でも一番印象に残ったのは、最後に坂本さんが生徒に送ってくださった、「企業人として一番大事なのは、コミュニケーション能力。仕事はみんなでするものだから。」という言葉でした。坂本さんの人柄を見ても納得。生徒も深く感じた様子で、感想やお礼のお手紙の中にもそれが現れていました。「お金=事務的・冷静」といった最初に抱いていたイメージとは逆の価値観が広がりました。講師の坂本さんも、生徒や第一学院の雰囲気を気に入ってくださり、また、控え室に置いていた卒業文集にも感動してくださいました。卒業式への参列をお誘いしたところ、快く承諾してくれました。最後に、卒業文集をプレゼントさせていただきました。

所感 ・ 振り返り

銀行の仕事を聞き、「お金の流れ」について学ぶことを目的としていましたが、それ以外の学びの方が大きかったようです。「銀行は社会を裏で支える黒子のような存在」「企業人として一番大事なのはコミュニケーションの力。仕事は一人でするものではないから。」といった言葉に感動した生徒が多く出ました。また、練習用札束を一人にひとつずついただき、家に帰ってからも保護者の方と話をしていた生徒が多く、家庭でのコミュニケーションにも役立ったようです。講師の方も生徒の成長を見届けたいとのお考えで、卒業式への参列を了承してくださるほど、第一学院を気に入っていただきました。また、地域で良く知られている銀行なので、保護者の方にも第一学院と地域との連携についてご理解いただけるきっかけになったと思います。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 養父校(熊本キャンパス)

20名