幼稚園での職場観察から仕事の意義を学ぶ(福島県・高校生)

私立安積幼稚園を訪問し、幼稚園教諭の一日を観察させていただき、働いている方々の生き方や考え方を通して、仕事の意義について学びました。

 

職場観察実施日:2012/11/6

計画・進捗

職場観察を通し、子供と関わる大人の姿を見ることで、将来の職業に対する意識を高め、職業観を育成することを目的に計画しました。10月31日 事前学習で目的の共有と目標設定、11月6日 職場観察、11月13日 事後学習(職場観察で学んだこと・気づきを作文に書き発表)、というスケジュールで実施していきます。

事前打合せ ・ 事前学習

10月31日13:00からの事前学習では、職場観察を通して①自分の将来への進路についての考えを深める、②働く人々の現実を直接見たり聞いたりする機会にする、という目的の共有と、職場観察で何を学んでくるか一人ひとり目標を設定しました。生徒たちは、「子供の気持ちを考えて行動する」「働いている人のマナーや責任を理解し、学びの機会とする」「社会の一員としてしっかりと行動する」など、真剣に個々の目標を考えていました。

当日の様子

肩車で子供たちも喜んでくれました。
肩車で子供たちも喜んでくれました。
何して遊ぼうか考え中。
何して遊ぼうか考え中。
先生とおんぶ。
先生とおんぶ。

11月6日 8:00から16:00まで職場観察をさせていただきました。走り回る小さな子供相手に圧倒されながらも、生徒たちは普段より優しい表情を浮かべながら子供たちと接していました。朝礼では国旗掲揚と国歌を聞きながら業務が始まり、その後はブロックやトランプ、折り紙等で一緒に遊びました。「お集まりの時間」では、あいさつやお歌、当番活動等を見学させていただきました。

 

また、お遊戯会の練習では組ごとに太鼓の練習や「おやゆび姫」の劇の練習、昼食の後は自由遊びの時間があり、ブロックやままごと遊び等で一緒に遊びました。そして、帰りの会。生徒たちは、次々にお迎えが来て帰っていく園児たちを見て、寂しそうな表情になっていました。幼稚園の先生からも仕事の楽しさや厳しさのお話も聞くことができ、とても勉強になったようです。

事後学習

ワークシートを使いながら自己評価を行いました。
ワークシートを使いながら自己評価を行いました。

11月13日 13:00からの事後学習では、職場観察で学んだことを振り返り、自ら立てた目標に対しての自己評価を行いました。また、「職場観察を通して」というタイトルで作文を書き、その後お礼状を作成しました。今回の貴重な体験を通し、将来保育士や幼稚園教諭を目指している女子生徒はもちろん、参加した男子生徒からも「将来、幼稚園の先生もいいかもしれない」という言葉を聞くことができました。

所感 ・ 振り返り

参加した生徒たちは園児とのふれあいを通して生き生きとコミュニケーションをとることができました。また、幼稚園の先生からも「園児たちもとても喜んでいて離れがたい様子でした」「子供が好きという気持ちがとても伝わってきました」「“子供の気持ちを考えて行動すること”がとても大切だと思います。これからもがんばってください」などの温かいお言葉をいただきました。今回の貴重な経験から職業に対する視野も広がったと同時に、働くことの意義や厳しさにも気づくことができたようです。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(郡山キャンパス)

男子3名 女子7名