職場観察から助け合いや感謝を気持ちを学ぶ(石川県・高校生)

選択制授業にて「介護体験」を実施。介護体験を希望する生徒のうち、まずは準備の整った3名が訪問することになりました。3日間と長い体験になるため、綿密に生徒と事前打ち合わせをし、集合時間や場所、持ち物について確認しました。体験場所は昨年度お世話になった城北病院にお願いをし、電話にて打ち合わせを行い、担当の方にも快く受け入れてもらいました。

 

職場観察実施日:2013/4/23

計画・進捗

金沢市内の城北病院にて介護の現場を見学・体験しました。人はみなお互い助け合って生きているということ、そして日々助け合いの中でお互いに感謝することが大切だということを学ぶために、介護体験を実施しました。生徒たちは、おじいちゃんやおばあちゃんから「ありがとう」という言葉を受け取るたびに、社会貢献に対する喜びを実感したようです。

事前打合せ ・ 事前学習

4月19日に事前打ち合わせを行い、服装・持ち物などの説明をしました。介護体験を受けるにあたって、挨拶などの礼儀や相手を労わる気持ちなども確認。思いやりの気持ちを持つことの大切さをみんなで共有しました。

当日の様子

今回、体験に参加した生徒です。
今回、体験に参加した生徒です。
病院にて職員の方々との交流。
病院にて職員の方々との交流。

当日は8:30に集合。初日は職員と一緒に病院へ行きました。


4月23日まずは病院から体験のガイダンスがあり、その後、簡単な作業から入りました。シーツの取り替えなど直接お年寄りに接する体験ではなく、補助的な作業を行いました。初日ということもあり、生徒からは緊張したという声が聞かれました。

 

入浴介助です。
入浴介助です。

4月24日2日目。

今日は入浴や排泄のお世話をしました。ドライヤーで髪を乾かしたりお風呂の介助をしたりと、本格的な介護体験をさせていただきました。お世話をした方から「ありがとう」と声を掛けてもらえて嬉しかったようです。

「こいのぼり」を制作、病院に飾っていただきました。
「こいのぼり」を制作、病院に飾っていただきました。

4月25日最終日。

3日間の体験の集大成です。端午の節句も近いということで、「こいのぼり」の絵を制作しました。体験させてくださった皆様へのお礼の気持ちをこめて、「こいのぼり」の絵を進呈。病院内で飾ってくれるそうです。

事後学習

校内での報告ポスターです。
校内での報告ポスターです。

4月26日に事後学習会を実施し、お世話になった病院にお礼の手紙を書きました。また、他の生徒にも「介護体験」を知ってもらうためにポスターを作製。介護体験で実施した内容を細かく書き、写真も貼りました。出来上がったポスターはみんなが見られるように廊下に掲示しました。

所感 ・ 振り返り

今回の体験を通して、生徒たちは三人とも「ありがとうを言ってもらえてうれしかった」という感想を述べていました。やはり「ありがとう」を言ってもらえる環境は、生徒のやる気を引き出し、人間性を高めてくれます。助け合う中からお互いに学びあうことを理解してくれたようです。また今後は、体験した生徒とともに、病院へお礼の訪問を実施する予定です。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(金沢キャンパス) 3年次生

男子1名、女子2名