仕事を知ろう ~消防署での職場観察でわかったこと~(埼玉県・高校生)

消防署で職場観察を行い、3名の生徒が参加しました。実際に間近で仕事を見ることで、知っているようで知らなかった事柄に触れられ、多くを学んだようです。

 

職場観察実施日:2013/2/27

計画・進捗

今回は、生徒たちの中で興味・関心が高い公務員の仕事、特に警察か消防での職場観察を実施したいと考え、それぞれに受け入れのお願いに行きました。警察は個人情報の関係で受け入れは難しいということでしたが、大宮消防署で受け入れが可能という回答をいただきました。

事前打合せ ・ 事前学習

先方と事前打ち合わせを2回行いました。大宮消防署の担当の方が前もって第一学院高等学校のことをHPで確認してくださったようで、最初の打ち合わせの際に「地元にある高校を応援したい」とおっしゃってくださり、可能な限りこちらの要望に近いスケジュールを組んでいただくことができました。事前学習では、当日の服装や挨拶、態度・姿勢、言葉遣い、職場観察の心構え、当日の予定の確認をしました。また、消防の仕事についての概要を説明しました。

当日の様子

消防士の仕事についてご説明いただきました
消防士の仕事についてご説明いただきました
いよいよ出動
いよいよ出動

2月27日 9:00~17:00で職場観察を実施しました。まず、管理指導課の方から「消防の仕事について」のお話をしていただきました。生徒たちは消防や救急はもちろん、事務の仕事も大変重要だと知ったようです。その後、着替えをして消火体験をさせていただきました。防火服にヘルメット、酸素ボンベを身に付け、実際に放水までさせてもらい、ホースの投げ方や巻き方も丁寧に教えていただきました。その中で生徒たちは消防士の方たちが出動要請から消火現場に出動するまでの流れを知り、「迅速かつ冷静で丁寧な仕事ぶり」に感動したようです。

 

午後からは救命講習ということで心肺蘇生法、AEDの使い方をわかりやすく教えていだだきました。講習の最後には救命講習修了書を全員を受け取ることができました。最後は、「災害から自分や家族をどう守るか」という講話をしていただきました。東日本大震災の時に岩手県陸前高田市で救助活動を行った時の映像を見せてもらった後、今後自分たちが災害にあった時にどんな行動をとればいいのかを説明していただきました。

初めての放水体験!
初めての放水体験!
すさまじい威力に驚愕
すさまじい威力に驚愕
救命活動も大事です
救命活動も大事です

事後学習

2月28日12:30~13:00に事後学習を行いました。「消防の仕事」、「消火体験」、「救命講習」、「災害への対処法についての講演」について感じたことや考えたことを各自シートに書いてまとめました。また、シートを回覧し、感想や思いをみんなで共有しました。思いを共有することで今回の経験がさらに深まったようです。


<生徒の感想より>・今回、消防の仕事の大変さはもちろん、その奥深さに触れることができた気がします。・救命講習では「人命を救う」ということの重みを感じ、また自分にも命を救うことができるんだという思いが涌きました。・今回、消防署に行かせてもらい、消防士の方々のたくましさと優しさに感激しました。

所感 ・ 振り返り

消防に興味や関心があるとはいえ、その仕事について知っているようで知らなかったことがたくさんあり、生徒たちは新しい発見があったようです。実際、消火体験では体力的に大変なのはもちろん、「消防士の方はこんなに迅速かつ冷静に行動しなくてはいけない」ということを身を持って感じたようです。救命講習では講師の方に、「今日から皆さんは何かあれば命を救うことができるのです」と言われ、全員の表情が引き締まりました。大震災などの災害から身を守ることの大切さや難しさも生徒たちに伝わったようです。今回、お世話になった消防署の方々全員が、本気で生徒たちに「自分たちの仕事を伝えよう」としてくださっていた姿に感謝の気持ちでいっぱいになりました。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(埼玉キャンパス) 1・2・3年次生

男子3名