★動画あり★ 保育士の方々から学ぶ(埼玉県・高校生)



校舎の近くにある都市型保育園「だっこルーム」(さいたま市認可)に、職場観察の受け入れを快諾していただきました。参加する生徒全員が保育士志望であり、訪問までに準備を整えて心待ちにしていました。子どもたちと触れ合うことができ貴重な経験になったとともに、責任の深さも味わいました。事後学習では、振り返りと感謝の気持ちを込めて手紙を作成し届けました。

 

職場観察実施日:2013/6/14

計画・進捗

子どもが大好きで保育士になりたい生徒たちを対象とし、保育園の見学から仕事のやりがいや大変さを感じ取り、夢の実現に活かすことを目的としました。子どもたちとの関わりの中で、体調面・安全面への配慮や躾、協調性や園児間の助け合いを意識した指導があることに気づきました。熱心な園長先生から、「見学だけでなく、ぜひ体験もしてください」とご提案を受け、朝の会から午前のお散歩までの半日、実習もさせていただきました。

事前打合せ ・ 事前学習

参加が決まった生徒たちは、5月23日 13:00に校舎に集まり、保育についての下調べを行いました。まずは高校『家庭基礎』教科書の保育のページから、0歳から5歳の発育に応じた体の機能や心の形成、遊びの種類などを学習しました。また、保育園を体験する時の心構えのページもあり、子どもと接する時に気をつける点(いつも笑顔で、屈んで同じ目線で話す等)や当日の持ち物(名札)や服装(ジャージとエプロン)を確認しました。さらに、保育士の方への質問もいくつか考えました。

当日の様子

5月27日 9:00学校に集合し、ジャージにエプロン、運動靴に着替えていざ出発です。9:30に、保育園に到着しました。園児たちはお母さんと一緒に既に登園しており、2歳児の「いちご組」の朝の会(名前を呼んでお返事、全員で朝の歌と手遊び)を見学しました。また、会の中で自己紹介の機会を設けていただきました。緊張しながらも笑顔で挨拶する高校生を、園児たちは驚きと好奇心の瞳で見つめていました。朝の会終了後、すぐにおやつの時間となり、保育士さんの真似をしながら園児が牛乳を飲むお手伝いをしました。お散歩に行く前には靴下を履かせる体験をしました。

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小さな足に小さな靴下を履かせるのはひと苦労です。お散歩は一人ひとり園児と手を繋いで公園に向かいます。ポイントは園児と車道の間に入るように手を繋ぐことです。保育士さんたちは、砂場やミニ滑り台で遊ぶ園児の安全面に常に気を配っています。その姿に生徒たちは胸を打たれたようです。園児たちは生徒に慣れてくると、たくさん話しかけてくれました。何を言っているのか分からない時は、ゆっくり頷きながら、理解しようと努めます。男子生徒は、男の子たちから引っ張りだこでした。帰りは消防署の前を通って、消防車を見ながら保育園に戻りました。靴を脱ぐお手伝いをし、帽子やくつ下を脱がせて、ひと段落したところで終了です。お別れの時に「さようなら」の挨拶をすると、仲良くなって笑顔だった園児たちの中には寂しそうな顔をする子もいました。校舎に戻った生徒たちは「体験して本当に良かった」と口々に言って、今回の見学・体験に満足していました。。

園長先生の説明
園長先生の説明
自己紹介
自己紹介

「疲れたかな?」生徒から積極的に声を掛けます
「疲れたかな?」生徒から積極的に声を掛けます
「木の下に蟻さんのマンションがあるよ!」園児の柔軟な発言に新たな発見があります
「木の下に蟻さんのマンションがあるよ!」園児の柔軟な発言に新たな発見があります

園児と同じ目線で話すことを意識
園児と同じ目線で話すことを意識
みんなで砂遊びをしています
みんなで砂遊びをしています

事後学習

参加した生徒たちは最初戸惑っていましたが、徐々に園児と打ち解けて仲良くなっていく姿は、未来の保育士を見ているようでした。一緒に参加した第一学院専門カレッジ 保育士コース生が率先し行動したことで、その姿を参考に高校生も自ら動けるようになりました。園長先生のお話では、高校生のお兄さんお姉さんと一緒に遊べたことがとても嬉しかったらしく、家に帰って「また遊びたい!」と話した園児が多かったとのことです。

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小さなことで園児に大きな感動や楽しさを与えることができた気づきと、保育士という仕事を自分が責任を持ってできるかどうかをじっくり考える良い機会にりました。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(埼玉キャンパス) 2・3年次生男子1名、女子2名、

第一学院専門カレッジ(私立 第一学院高等学校 専攻科)2年生女子2名、引率2名、取材2名