仕事見学を通じて「働くことの意味」を知ろう!!(宮城県・高校生)

事前学習において、「仕事をすること」について学ぶ機会を設定し、生徒がジョブシャドウを受け入れてくださる企業について調べ、仕事をしている方々に聞いてみたい質問や疑問をまとめました。5月24日ジョブシャドウ当日は、グループに分かれて今回の目的を再度確認し、質問内容と疑問を再確認してから出発しました。ジョブシャドウでは仕事をしている方々の観察を行なわせていただき、更には実際に業務の一部を体験させていただくことにもなり、参加生徒は四苦八苦しながらも普段なかなかできない経験に目を輝かせていました。体験後に生徒が抱いた質問や疑問にも答えていただき、学びと気付きの多い1日となりました。

 

職場観察実施日:2013/5/31

計画・進捗

地域で働く大人の方々を見学することで、その職種の特徴を学ぶとともに、その仕事をすることになった背景をしり、仕事の一部を体験させていただくことで「働くことの意味」を学び、仕事をすることに関しての希望を抱かせ、興味や可能性を広げることを期待して実施しました。見学後、生徒は仕事についても大人についても興味を持ち始めるようになりました。

事前打合せ ・ 事前学習

事前学習では見学先を選んだり、どんな仕事内容か調べたりしました。
事前学習では見学先を選んだり、どんな仕事内容か調べたりしました。
グループに分かれて質問や疑問を考えています。
グループに分かれて質問や疑問を考えています。

5月17日、キャンパスの近くにある企業での職場見学・体験プログラムの事前学習を行いました。河北アド(広告業)、西友 仙台五橋店(小売業)、ダルマ薬局 八木山南店(小売業)、FUNAYAMA FLOWER FACTORY(小売業)の4企業が体験プログラムの受入れを快諾してくださいました。生徒たちは、仕事について興味や関心のあることを改めて考え、体験先の企業を選択しました。その結果、ダルマ薬局 八木山南店、FUNAYAMA FLOWER FACTORYへ見学・体験へ行くこととなりました。あわせて、自己紹介シートを作成しました。

当日の様子

お客様を迎えるうえでの心構えや留意点を教えていただきました。
お客様を迎えるうえでの心構えや留意点を教えていただきました。
毎日の掃除にも細かい配慮が必要です。
毎日の掃除にも細かい配慮が必要です。
新鮮な花と古くなってしまった花を見分ける方法を教えていただきました。
新鮮な花と古くなってしまった花を見分ける方法を教えていただきました。
ラッピング体験は見た目よりも難しくて苦労しました。
ラッピング体験は見た目よりも難しくて苦労しました。

5月24日、生徒たちは期待と緊張を抱きつつダルマ薬店、FUNAYAMA FLOWER FACTORYを訪問しました。事前学習で作成したシートをもとに生徒が自己紹介をしてから、本日の見学・体験を開始しました。お客さんがいないときでも、やるべき仕事がたくさんあることにまずは驚きました。少し手の空いた時間に用意したインタビューシートを使って、質問をさせていただきました。「仕事のやりがい」や「仕事をしていて大変なこと」「困ったこと」など、事前学習で考えた内容を一人ひとり質問しました。対応してくださった方も高校生に分かりやすく、親切・丁寧に回答していただきました。また、見学だけでなく実際にお仕事の一部を体験させていただくこともできました。

 

初めての仕事に時間がかかり、何とかこなすことが精一杯で「仕事をする」ことの大変さを痛感するとともに、1つ1つの仕事を正確にこなしている姿を見て感心しました。最後はお店の前で記念撮影をして、今日の見学は終わりです。生徒全員で本日のお礼をし、校舎に戻り心を込めてお礼状を作成しました。

事後学習

働くことを通して社会の入り口を感じました。
働くことを通して社会の入り口を感じました。
体験をもとに今日からできることを宣言!!
体験をもとに今日からできることを宣言!!

5月31日、生徒たちは事前に「お客さん対応時の気配り」、「仕事のやりがいや苦労」「そのお店ならではの工夫」などを共通の観点として意識して訪問しました。事後学習では、サポステみやぎの山川さんと藤村さんにも「社会人と学生の違い」という観点からの講話をしていただき、、各訪問先での活動の振り返りはもちろんのこと、「働くこと」「社会で求められる人材」「社会で通用する自分と通用しない自分」などを深める場となりました。話が進む中で「店舗での買い物とネットショッピング」について考える場も生まれ、メリットとデメリットやそれぞれの棲み分けなどについて盛り上がりを見せました。

 

事後学習を通して、普段何気なくしていた買い物にもお店それぞれの『想い』があることや、働くことの背景にあるものについてさらに深く興味を持ったようでした。次回以降のジョブシャドウイングで新たな気付きや可能性を発見するためにも、ソーシャルスキルを高める授業参加に前向きな生徒たちの姿も見られたことは大きな収穫でした。

所感 ・ 振り返り

今回は「働くことの意味を知る」ことを目的としたため、生徒が興味を抱いている分野の仕事について学ばせていただきました。実際に見学・体験をさせていただき、お話を聞くことで、仕事をするということはただ単に興味があるからというだけでなく、他にも社会人として必要な要素があるということに気付く機会となりました。今回協力してくださった花屋や薬局といった身近にある小売業への見かたや仕事そのものに対する考え方に変化が見られた貴重な体験でした。

主催団体・参加者

私立 第一学院高等学校 高萩校(仙台キャンパス) 2・3年次

男子2名、女子6名